日経新聞の「医食同源」に投稿されていた新居裕久先生のお話は分かりやすく知って安心なのでご紹介したいと思います。
【エネルギー不足が夏ばて招く】
暑さとともに夏ばてが起こりやすくなる。
症状としては、食欲がない、疲れやすい、だるいの三つがあげられる。
この三つは因果関係があり、食欲がなくなれば、エネルギー(カロリー)不足になり、気力、体力が衰えて、当然のことながら疲れやすくなり、体もだるくなる。
その対策としては、規則正しく生活し、きちんと三食とることが大切だ。
軽労働の場合、一日に中年の男性なら、2000キロカロリー位、女性なら1700キロカロリー位のエネルギーが必要、一日三食とったとしたら、毎食600キロカロリー前後の量が必要だ。
具体的に、朝は簡単に牛乳200ミリリットル(カップ一杯)で約130キロカロリー、卵一個で約70キロカロリー、食パン一枚50グラムで約130キロカロリー、これでサラダをとったとしても、全部で400キロカロリー前後である。
昼はさっぱりとということで、素麺一杯200グラム(茹で)で約260キロカロリー。
この場合、朝、昼、合わせても1食分の660キロカロリー位しかとれない。
夕食で残りのエネルギーをとろうとすると1000キロカロリー以上の大食が必要。
だから食事ぬきは禁物。
食欲が落ちる原因は、水分の取りすぎが関係している。
胃液が薄まり、消化の働きが低下してしまうからだ。
食欲を促し十分なエネルギーと栄養素のバランスをとるためには、肉や脂肪、野菜をたっぷり使った具沢山のカレーや冷やしそばなど、酸味やスパイスの効いた料理をとるとよい。
近年、二十歳代の女性はダイエット志向により普段から、低栄養の傾向があるので、特に注意をしたい。