じーちゃんが泣くところを、初めて見た。
じーちゃんがこんなに熱く言葉を紡ぐところも、初めて見た。


流行り病の影響から、実に、3年ぶりに帰省が叶った年末年始。
2歳になった甥っ子を連れ、兄夫婦も集まれたので、ひいじいちゃんひいばあちゃんからひ孫まで、4世代が初めての大集合。
年末のお餅つきに始まり、年始の、祖父の誕生日まで、ゆっくり4日間を家族と過ごすことができました。

12月に祖母が、そしてこの年始に祖父が、それぞれ90歳を迎えました。
(近くに叔父家族が住んで、見守ってくれているけど、祖父母だけでしっかり自立して生活しているから、すごいことだ)

誕生日当日は、出前のお寿司と、孫たちの手作りケーキでお祝い。



年始は、いつも実家で過ごしていたので、こうやってわたしが祖父母宅でちゃんとお祝いができたのは、実は初めてでした。
(毎年、ちゃんとお祝いしてくれていた叔父、叔母、従姉妹には本当に感謝です)

そんなお祝いの最中、普段寡黙な祖父が、ぽつりぽつりと、話しはじめました。

90年という月日を、どんな思いで過ごしてきたか。
何を大切にして生きてきたか。
ここにいるわたしたち家族に、これからどうやって生きていってほしいか。

時に涙をこぼしながら、時に熱くなりながら、言葉を紡いでくれました。

昼間から飲んだビールのせいだったかもしれないけど、
祖父が、自分の言葉で、自分の話をしてくれたことが、とても嬉しかったのです。

それを見ていた祖母は、
「おじいちゃんがこんなに話をするなんて珍しいねえ」
と笑いながらも、
「今のわたしがあるのは、おじいちゃんのおかげだよ」
なんて、そんなことを急に言うもんだから、わたしは笑ってみせながらも、涙をこらえるのに必死でした…


65年連れ添ってきた二人。



4日間の家族時間を終え、迎えた1月3日の初潜り。
祖父がずっと大切にしてきたという言葉を、絵馬に。



じーちゃんの思い、一緒に海に連れて行ったよ!
と、写真を送ってあげようと思います。

そして、ツアー終わり、お客様の送迎が終了し、一人きりで車を運転していたら、
気が抜けたのか、あの時にこらえた涙が、急にあふれてあふれて、止まらなくなってしまいました。
それはもう、笑っちゃうくらいに、あふれてきました。
涙を流しながら、首都高をハイエースで走る女、なんて危なすぎるし、不気味すぎるけど(笑)

悲しいわけでもないし、嬉しいともちょっと違うし、どういう涙なのか、自分でもよくわからなくて困惑していましたが、
涙が止まるころになって、
「ああ、大好きだなあ。大切にしたいなあ」
という気持ちに気づきました。
祖父も祖母もまだまだ長生きしてくれそうだけど、それでも、先のことはわからない。
これからの時間を、今まで以上に大切にしたいなあ。

じーちゃん、ばーちゃん、改めて、卒寿おめでとう!

これからは、毎年、お誕生日お祝いしに行くからねー!

 

 

 


 

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