LINEで、母と、お互いの仕事の話をした。

話の流れで、それは、唐突に始まった。


母は、特別支援教育に携わっている。

わたしがまだ幼い間は、家庭に入っていたが、もう随分前から、現場に戻っている。

それはたぶん、わたしが中学生になった頃からだったが、その時はまだ、母の仕事について、そんなに何か聞かされることもなかったし、聞くこともなかった。

聞かされていたとしても、きっと、よくわかっていなかったと思う。


わたしが幼い頃から、小学校を卒業するまで、母が常に家にいてくれたことは、特別なことではなく、当たり前なことで。

その間、母が、家で、外で、どのように過ごしていたかなど、考えることもなく。


※その頃のわたし。


母が、職場復帰してから、時たま、仕事の話を聞くことはあっても、中学生、高校生、大学生のわたしは、もちろん聞くことしかできず。

それでも、大学時代には、母と同じような分野に興味を持ち、それ故、助言を求めることもあったが…

『参考にする』ことしか、できなかった。


それが、今、唐突に始まった会話で、初めて、同じ目線で繋がることができた気がする。


分野は違うにせよ、同じく『人』を相手にさせていただいてる仕事。

自分一人では成り立たない仕事。

相手がいて、初めて存在意義が生まれる仕事。


そして、図々しいかもしれないけど、『その人の人生に関わる』仕事。


そんな仕事を、やっとなんとか6年弱続けてきたわたしと、もう何10年も続けてきた母と。


ふいに始まったLINEの会話で、

「ああ、この母あってのわたしなんだな」

と実感し、

「自分に嫌になることもあるけど、こういう性格、こういうマインドに育ててもらえたことは、ありがたいことだな」

と思い…


そして、今までは、幾度となく、激しく反発してきた母のことを、

「同じ職場で働いていたら、信頼できる上司なんだろうな」

とも、思いました。

(距離が近いと、やっぱり反発するかもしれないけど!笑)


母を、『母親』としてだけではなく、自分と同じ『社会人』として、尊敬できる。

それは、とても、素敵なことなのでは、と。


そして、母とそういう話ができるようになった自分のことも、少しだけ、誇らしいのでした。

お母さんも、わたしのこと、そう思ってくれていたらいいな。




『仕事では謙虚でありたいと常々思うよ。傲慢にはなってはいけない』


LINEを終える前に、最後に、母がつぶやいた言葉。

この歳で、ここまで働いてきて、ここで、この言葉が出てくるのか、と、正直驚きました。


謙虚に、そして、感謝を。


その教えは、お母さんの知らないうちに、娘の根幹を担っているよ。


いつか、わたしの周りにいてくださる、わたしを支えてくださっている、たくさんのお客様の姿を見せたいなあ!

これが、お母さんの子育ての成果だよ、と。

(みなさん、その時は、ぜひお集まりください!笑)



母がこのブログを読んでいるのか、わかりませんが、きっと面と向かっては素直に言えないので…!

今の気持ちを、ここに残しておきます😊