本Logの15冊目と16冊目は、こちら。



大好きな作家、原田マハさんによる、2人の画家の解説本です。

『印象派』というのは、中高の歴史の授業や、大学での美術史の授業(専門ではなく興味本位で取った授業)で何度も触れてきましたが、
正直、イマイチ、記憶に残っていませんでした。
「古い常識にとらわれずに、新しい挑戦をした人たち」というくらいの知識とも呼べないほどの知識しか無く…
それが、マハさんの作品に出会ってから、ガラッと変わりました。

モネ、ゴッホをはじめ、様々な画家や作品をテーマにした物語を読んでいくうちに、
どんどんその世界に惹き込まれていきました。
そして、さらに、物語というフィクションだけではなく、
その画家の人生というノンフィクションにも、どんどん興味が湧いていきました。

そんな時に出会ったのが、こちらの解説本。
マハさんの作品に登場する画家の中でも、特に、わたしが惹かれた2人です。

わたしの中の、2人のイメージは、対極のものでした。

モネは、生きている間に評価され、成功した。
ゴッホは、生きている間には評価されず、死後に価値が高まった。

モネは、明るく、光や喜びに満ちたイメージ。
ゴッホは、暗く、陰鬱で、悲壮感が漂うイメージ。


印象派の、光と陰。

わたしの、漠然とした勝手なイメージですが、ずっと、こう思ってきました。
でも、モネもゴッホも評価されるまで相当な苦労があったことは同じなのに、
こんなにも明るさのイメージが違うのはなぜだろう…
そんな疑問もずっとありました。

それが、この解説本を読んでいて、ハッとしました。
『登場人物』の数が、全然違うのです。
モネは、どんなに貧しくて生活が苦しくても、絵が評価されなくても、
いつもそばには、大勢の家族がいました。
信頼する画家も、切磋琢磨する仲間も、応援してくれる支援者もいました。
対し、ゴッホは、いつもひとりぼっちでした。
最大の支援者であり理解者である弟夫婦もいたし、共同生活をした仲間もいたけど、
気がつくと、ひとりぼっちになっているのです。

わたしが、今まで感じていた、漠然としたイメージはこのせいだったのか、と。
でも、だからといってゴッホが嫌だとか、そういったことでは無くて、
ますます興味が湧いたのでした。

そして、わたしの中で、そんなイメージが濃くなったところで、
ちょうど都内で、モネとゴッホの作品を観る機会がありました。

そのときのお話は、また今度…


本日も、最後まで読んでくださってありがとうございました。


 

 

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