【チベット死者の書】11 閻魔大王6 現代日本人が転生するとしたら…2
閻魔(ヤマ)を描いたチベットの仏画(17-18世紀ごろ)
出典:閻魔 - Wikipedia
前回までの要約
ラクシャー・マンチャムという善人が浄土へ行き、悪人が地獄に行く劇を紹介した。
しかし、現代の日本人が、次に転生するならば、そのようにはならないと言う。
閻魔大王:
転生は、ある程度の教育的な理由で転生先が決められることもあるのだ。
転生は、時代と、精神文化の傾向によって変動しているのだ。
フミ:どうして変動するのでしょうか?
閻魔大王:
それを簡単に伝えることはできかねる。
おまえは、そのシステムにまったくもって触れられないのだから。
なぜそのように転生の傾向が変わっていくのかの情報源にアクセスできていない。
だから、教えられない。
フミ:閻魔大王と話すだけではダメだと?
閻魔大王:
おまえが今、まともに話せているとは思えないがね😏
フミ:・・・いやー、たしかにそうですね。
閻魔大王と話していると、頭がクラクラするんですよ。
マジで、めまいが。。。
これ、明らかに私の脳が今までと違う情報に対して拒否反応を示しています。
閻魔大王:
今日は終わりだな。
明日また続けよう。
因果応報でもすぐ返ってこない?
フミ:あれから考えまして、聞いたときはフーンぐらいだったのですが、
なかなかショックを受けていることに気がつきました。
私は勧善懲悪的な、
転生、善いことをすれば善い来世。
悪いことをすれば悪い来世。
結構信じていたのだなと、思いました。
閻魔大王:
やったことが返ってくるのは変わらない。
だが、それがすぐ次の転生で返ってくると保証されているわけではない。
特に社会全体が変動すれば、善人?とてヒドイ環境に放り込まれる。
フミ:
一昔、二昔前に比べると、道徳観念は明らかに低下してきています。
これは、自分がやったことがそのまま来世で返ってこないことを無意識で知っているから、ということはありませんか?
悪いことをして50年後に返ってくる場合、踏みとどまる人はいると思います。
でも次に返ってくるのが200年後なら、気にしない人の方が多いかと思うのです。
閻魔大王:
ニワトリが先なのか、卵が先なのか。
それについて答えることは無理だな。
しかし、その要素はあるだろう。
無意識的に、今悪いことをしてもすぐにはしっぺ返しが返ってこないことがわかっている。
それも多分にあるだろう。
だが、最終的には返って来ることには変わりないぞ。
だから、人の短い期間しか扱えない意識ではダメで、もっと意識を拡張しなければならないのだ。
波動の高い人達、波動の低い人達の世界に分かれる?
フミ:並木さんは、これから、波動の高い人達、波動の低い人達の世界に分かれると言います。
私は、それに対して、大乗仏教の考えでは、
すべてを救うまで頑張るという菩薩の精神がありまして、
その観点から批判的なのですが、どうなのでしょうか?
閻魔大王:
(目を細めて理解できないという表情をする。)
(その表情には嘲笑の思いがこもっている)
…
…
波動の高いとは、善い人間のことと、とらえていいのかね??
ともかく、私がお前に伝えたいことは、これからしばらくの間は、それとは真逆のことが起きると言っている。
善い人間が、善い世界に行くとは限らず、
悪い人間が悪い世界に行くとは限らない時代。
混乱と変動により、因果の結果が弱まる時代になるというのだ。
閻魔大王:
宇宙は、人間の気持ちや欲求通りに動いているわけではないのは、まともに考えればわかることだろう。
もし、そのような自分勝手な欲求の通りに法則が変わるというならば、
誰がどうやって、そのような変化を起こすのだ?
生者が生きているときになにを言おうとかまわないが、
その者が死んだとき、その新しい世界をどのように出現させるのか?
誰が、今の世界を、子供っぽい欲求に基づいて変更するのだ?
そしてなぜそのようなことが起きるのだ?
どういう仕組みで変化するのだ?
そのようなことを問えば、その言説がどの程度のものなのかわかるではないか。
フミ:ですが、並木さんのスターゲートが閉じるとか、
完全にではなくても一部当たっている点あると思うんですよね。
閻魔大王:
(再び、嘲笑の表情をする)
…
…
そもそも当たってはいないだろう。
社会が暗くなっているのは、特に日本の悪政の為だろう。
世界はそこまで暗くなっていない。
フミ:そ、そうなんですか?
つづく