ファシズム古代神と見るウクライナ史8

ファシズム

今回はファシズムについてです。第一次世界大戦の後、世界は混乱に包まれます。

危機に対応すべく新たにファシズムと呼ばれる思想・政治形態がでてきます。

イタリアのムッソリーニの指導下にあったファシスト党が提唱した思想やイデオロギー・政治運動である。広義にはドイツのナチズム、日本の天皇制ファシズムも含まれる。

ファシズムが発生した原因は、

第一次大戦後の未曾有の経済的危機と、ソ連の誕生による政治的危機である。

経済危機に対して、国家による経済の統制が必要であるととした。

また国をまとめ上げるために狂信的な民族主義を唱え、自国民族の優位性を説き、他の民族への差別意識へと繋がった。

さらに社会主義に対応すべく、反自由主義・反議会主義・反マルクス主義を掲げた。なぜ自由や議会すらも否定するのかと言えば、社会主義に対抗するのに個人の自由を許したり、議会で討論などでは生ぬるく、社会主義を防げないとしたためである。

社会主義に対抗するには、一党独裁による支配による全体主義的なファシズム国家体制の確立しかないとしたのである。（思想やイデオロギー・政治運動）（ファシズムとは - コトバンク）

エネルギーを感じる

ダジボーグ：言葉の定義はともかく、実際のエネルギーを感じることが大切だ。学術的な定義は、しばしば現実から遊離していくからな。

ダジボーグ：ファシズムは、結局、厳しい時代の少ない食料・資源を全員に分配できないので、敵を作り、自分達だけ生き残ろうとする人間の習性から来たものだ。
人間がその原始的性質を覆い隠せる知的な動機を必要になったので、学者が考えた概念が求められたのだ。

それぞれの勢力のエネルギーを感じてみよう。

ソ連（ロシア）

エネルギー：ソ連時代は、社会主義ではあるが、その下には、ロシアの帝国主義、拡張主義がそのまま残っている。だからソ連は世界革命を宣言して各国へと社会主義革命を輸出しようとしたのた。これは社会主義そのものというよりは、ロシアの膨張したいというエネルギーだ。

現代のロシアは、第二次世界大戦に最も多くの祖先がナチスに殺されているので、ナチスを名乗ったりする奴らは無条件で倒さなければならないと思っている。

ナチズム

エネルギー：ヒットラー個人によるところが大きい。
ヒットラーの思考はクリアー。激情的な演説や、映画で繰り返されるが、ヒットラーは、感情的にすれば人が動いたからと冷静に計算してやっていたようだ。
ただし、ユダヤ人嫌いなのは、ヒットラーの感情的なもの。第一次大戦の敗戦の責任をユダヤ人に押しつけたかったようだ。

ソ連側で戦ったウクライナ人

エネルギー：あまりなにも考えてない。政治も国について主張がない。

ガリツィア地方のウクライナ人

エネルギー：自分達の国、ウクライナが欲しくて一所懸命。

ただし、「ウクライナに栄光を！」と言う割には、意識は地元のガリツィア地方（西部ウクライナ）のみで、ウクライナの他の地域のことはまったく考えてない。

現代ウクライナ政府＝ネオナチ

エネルギー：ネオナチとも言われているが、ナチスとはちょっと違う。ナチスのマークを殺しのカッコいいマークぐらいにしか捉えていない。かつてあった一所懸命さはなくなり、とにかく人を殺したいというテロ集団。

フミ：ロシア帝国→ソ連→ロシア連邦。体制が変化しても、結局ロシアは常に膨張し続けようとし、それを周辺国が怖がっている。
プーチンになって復活してきたロシアを欧米が嫌うのは、当然かも。

ダジボーグ：主義主張の奥にあるのは、数千年数万年ずっと変わらない民族の衝動と言うわけさ。
そのソ連（ロシア）人を短期間で滅亡寸前まで追い詰めたのがナチスドイツだった。だからナチスを名乗る者はともかく倒さなければならないとなるのが現代ロシア人の基本姿勢だ、これは歴史的経験から来る行動だな。

フミ：蛇足になりますが、「ロシアにネオナチがいるぞ！ロシアこそナチスだ！」という西側の主張をウクライナ紛争後に耳にしますが、これについては？

ダジボーグ：実に馬鹿馬鹿しい意見だ。
ナチスがロシアの生存を脅かした怖ろしい存在だからこそ、ワルがナチスの皮を被って、一般の人々を脅しているにすぎない。ナチズムはヒットラー個人に依っていて、それは既に滅んだ。今は、ナチスを恐怖の象徴として利用している者達がナチスの皮を被っているに過ぎない。

フミ：現ウクライナ政府のネオナチのエネルギーだけが酷すぎます。
彼らはただのテロ集団なのでしょうか？

ダジボーグ：その感じ方でよい。
彼らを良く言えば、主義信条がない戦士の集団だな。
当初のウクライナ独立主義者達は、偏狭な視点ながら民族自決ができる国を求めて戦っていた。大戦当時は大量殺戮が当たり前だったので、彼らもその風潮に従って大量殺戮したに過ぎない。
ただその後CIAによってかろうじて生かされ、ソ連崩壊後にウクライナに帰還した民族主義者達。彼らの政治活動の根をCIAに握られ、”彼ら(CIAとその上)”に去勢され、とにかく血を求めるだけの存在になり果ててしまった。

このことから、第二次世界大戦後の因縁を利用して、そこに介入して自分達の利益を得ようとするCIAのやり方がわかるだろう。それが今の日本でも起きていることなのだから。

フミ：統一教会による自民党政治への影響は思っていたよりずっと大きかったみたいですね。

ダジボーグ：すぐわかるようになる。ウクラナイの方が戦争まで行って結果も見えてきているから分析しやすい。

ウクライナを理解してからなら、日本の将来について簡単に理解できるだろう。

フミ：明日からウクライナ民族主義者達の歴史です。

画像解説

（ウクライナ政府公式アカウント、昭和天皇を「ファシスト」と称していた（4月1日付の動画より） ※数時間後、ツイート動画は削除される - Togetter）

2022年4月1日。ウクライナ公式Twitterが、ウクライナ紛争中に宣伝動画を投稿。その動画内で、ファシズムとナチズムはは1945年に敗北したという文字と共に、ムッソリーニ、スターリン、昭和天皇の顔がついていた。

日本は援助問題で過敏になっていた時期で、「援助しているのにその態度はなんだ！」とTwitter上で炎上🔥
自民党議員が外務省を通じて抗議するまでに発展。

動画はすぐに非公開。その後、天皇の顔だけ消され、ムッソリーニとヒットラーの顔だけの動画が再アップされた。何日か経ってからゼレンスキーがわざわざ日本を名指しで感謝したりと波及。（実にくだらない話だが、日本のネット上でウクライナ応援熱が冷めるきっかけの一つだった）