古代諏訪とミシャグジ祭政体の研究 を読む | 宇宙の叡智を降ろすブログ

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日本原初考 古代諏訪とミシャグジ祭政体の研究



諏訪ツアーを開催するにあたり、事前に書物を読み諏訪の謎を解き明かすよう、諏訪の神様であるミシャグチさまより仰せつかった。

ただの観光ツアーではないので、深く、そして必要な根源のエネルギーの場所を訪れる必要があるからである。

そのため、最初に読んだのが

 

『古代諏訪とミシャグジ祭政体の研究』

日本原初考 古代諏訪とミシャグジ祭政体の研究 (人間社文庫 日本の古層)

諏訪信仰の研究グループ「古部族研究会」によって約40年前に発刊され、絶版のまま入手困難であった「日本原初考」全3部作を人間社文庫から復刊。 縄文時代の諏訪地方を起源とする「ミシャグジ信仰」や古代の諏訪についての論考をまとめました。

以下、簡単な要約である。

 

 

◆1975年の空気

今から、45年前。

茅野市でミシャグチをずっと一人で研究していた寒天屋の女主人である今井野菊さん。
最初は村史の編纂として会員50人と共に始めたそうだが、あっという間に今井さん一人になってしまったそうだ。

今井野菊さんが足を使って実際に訪れたところは三千以上。
二十一冊の調査報告書に著者らは圧倒される。明治維新後すっかり寂れたミシャグチ信仰が再び世に紹介されたそうだ。

当時今井さんは七十代であり、それを三人の三十代の古代史好きの男達が集まり、ミシャグチさまの研究について教わったところから本書は始まる。

 

 

 

 

 

◆謎多きミシャグチさま

縄文の頃は、諏訪のあたりは発展していた。
その頃からの自然崇拝されていた神のひとつがミシャグチさまだと想像される。

ミシャグチさまの形式は、古樹の下に祠があり、その中に石棒が安置される。これが基本的な形式である。

 
 

石棒は文字通りの意味だと思っていたら、じつはこういうことらしい。。。。

うーん、これはただの石の棒!!爆  笑

 

 

◆国譲り神話

記紀で語られる、国譲りがおきる。
高天原に住むアマテラスが、葦原中国は私の子が治めるべきだと言い出して、使者を送る。
色々あったが、フツヌシとタケミカヅチがやってきて、オオクニヌシは自分の国を譲ることになる。

オオクニヌシの子タケミナカタは抵抗するが、タケミカヅチに負けて諏訪に逃げ込む。
そして、諏訪から出てこないことを条件に、諏訪を治めることを安堵される。

 
 
 

◆国譲り神話

しかし、これを諏訪側から見れば出雲の諏訪侵略の話となる。
タケミナカタ、つまり出雲族が諏訪に攻めてきたのだ。

 

諏訪の話しでは、


タケミナカタが諏訪に攻めてきて、元々諏訪にいたミシャグチはそれに立ち向かった。
そして力比べ、呪術比べで競った。
しかし、ミシャグチは負けて、タケミナカタに忠誠を誓ったというのである。

時期としては580年か800年頃の話しだと推測される。


その後、大和系の神話も影響も入ってくる。

こうして、諏訪は土着のミシャグチ信仰。出雲系のタケミナカタ信仰。さらに大和系の信仰と三つの信仰が多重に存在するようになった。

むしろ、他の土地が大和系の信仰に飲み込まれていったのに、現在でも大和、さらには出雲以前の信仰の後が残っている珍しい土地が諏訪ということになる。

今の日本の神話は、大和朝廷が自分たちの都合良く改ざんした物だと良く言われるが、それを如実に感じることができるのが諏訪の地でありそうだ。

より古い神々と繋がれるチャンスだと思うととてもワクワクしてきますニヤリ

 

 

 

◆大祝(おおほおり)と守矢氏(もりやし)

出雲系が大祝家であり、諏訪では現人神と呼ばれ、住む場所は神原(ごうばら)と呼ばれた。

この大祝にミシャグチさまが降り(憑依?)して現人神となって諏訪の地ではあがめられていた。
その祭祀を一手に取り仕切ったのが古来からミシャグチさまを信仰した、守矢一族である。

大祝は、お飾りであり、実質的な権力は守矢一族が握っていたようにも感じられる。

なにせ、大祝が現人神となるのは八才ぐらいの童児であり、遅くとも十七才で退位したとあるからだ。

この現人神、諏訪の天皇だったのが男の子だったというのが、どうにも怪しいファンタジーの様に思えるが、実際にそうだったのである。

 

 

 

◆本書について

1975年刊行ということで、内容的の古さ、考証不足を感じられる。
一方で当時の古代史ブームの熱気をビリビリ感じる。

ネットで散在する文章のかなりの部分はこの本がソースのようだ。
ネット検索してから読んだら既知の情報が7割ぐらいあった。

 

 

 

◆ミシャグチさまに聞いてみる

ミシャグチさま:歴史の勉強は簡単で良いわ。
誰が何をしたのかはそこまで重要ではない。
歴史が好きな人達に任せておけば良いことだから。

大祝に降りたのは事実だけど、祭られている祠にもいたし、
そもそも神であるからどこにでも現れることができるのです。

重要なのは、諏訪における過去の神のゲートがあったかではなく
今、どこにしっかり神と繋がれるゲートがあるか。それを推察することなのです。

 

 

◆坂井村(追記)

コメントいただいたので。

ミシャグチ、シャグジ、おしゃもじさま、、、など、一連の信仰は諏訪だけでなく、長野県全域。さらにその周辺県にも及びます。

坂井村のミシャグチの写真を貼りましたが、それが現存しているのかは不明です。

 

次に紹介する『精霊の王』の冒頭でも、高度経済成長期にミシャグジの石棒などは、ほとんどがうち捨てられたと書かれています。

どれぐらいが現存しているのでしょうか。

今井野菊さんの調査は1953年からです。

調査時に残っていても、令和になった今残っていないのが大半なのではないでしょうか。

 

 

つづく

前の記事→諏訪大社とツアーその1 | 宇宙の叡智を降ろすブログ

 

 

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