臼蓋形成不全・変形性股関節症の姿勢・歩き方

 

歩き方がおかしいと言われたことがありますか?

 

先週に『文化祭の思い出』で、当時の私の歩き方について書きました。

 

かかとを『ゴンゴン』打ち付ける歩き方。

 

他にも、

 

臼蓋形成不全や変形性股関節症で見られる

1歩踏み出したときに、足裏全体で体重を支える歩き方。

 

そして、

 

姿勢

 

内股・前傾姿勢・反り腰になっていませんか?

 

『前傾姿勢』はよく見られる姿勢。

 

骨盤を前に傾けた状態です。

 

よく『鳩胸出尻』と言われます。

 

臼蓋形成不全があると、臼蓋のかぶりの浅さを補うために、人間の身体は自然に骨盤を傾けるそうです。

 

骨盤を前傾させることによって、臼蓋の足らない部分を代償しています。

 

骨盤前傾すると腰椎が前弯し腰痛が起こりやすくなる。

 

骨盤前傾になると、中殿筋の働きが弱くなります。

 

中殿筋は歩くときに横揺れを防ぐ重要な筋肉。

 

中殿筋の働きが低下すると、内転筋(内腿)で代償します。

 

すると、内転筋は常に緊張している状態となり、硬くなっていきます。

 

骨盤を前傾させると、腸腰筋が収縮します。

 

同時に股関節の進展がしにくくなり、歩く速度が低下していきます。

 

徐々に股関節周りの筋肉の拘縮が起き、屈曲以外の動きに制限がかかる。

 

 

なにか、全てが連動しているような感じですね。

 

 

本来、歩く時には股関節周りや大腿の筋肉などが働いています。

 

先の『かかと』や『足裏全体』で体重をのせる歩き方がありましたよね。

 

あれは、骨に頼って、身体を支えた状態だそうです。

 

強いて言えば、骨を杖代わりにしているようなもの。

 

この歩き方は股関節だけでなく、足関節や膝関節にも衝撃を与えます。

 

歩く時には

1歩足を出す

片足で身体を支える

軸足で身体を前へ押し出す。

 

かかとをつくところ、体重がのるところ、このポイントで股関節は衝撃を受けます。

 

1歩踏み出すときには、太ももの大腿四頭筋に力を入れています。

片足で身体を支える時には、中殿筋に力が入っています。

軸足で身体を前へ押し出すときには、大殿筋に力が入っています。

 

これらがうまく働かないと、その不安定さを補うために、膝を伸ばしてあしを杖をのようにして、棒状にして骨で立つため、自分の体重と地面からの衝撃により股関節に負担がかかる。

 

股関節が正常であればいいのですが、股関節の問題のがある場合は悪影響を及ぼすとされています。

 

それでは、この状態をどう改善していくのか。

 

人によって、骨の形状、筋肉の状態が異なるため、姿勢や歩行をどのように適切に改善していくかは、一律にこうしましょうというのは難しいようです。

 

痛みや炎症がある場合は、まず痛みをとる。

患部を温め、マッザージなどで硬くなった筋肉をほぐす。

脚に負担をかけない状態で筋肉を動かす。

仰臥位で行う運動や、自転車こぎ、プールなど。

 

私、自転車が苦手なもので散歩を行っていますが、自転車のスタンドを立てた状態で、変速ギアがついているなら調節して負荷をかけてもいいのかな?と思います。

 

臼蓋形成不全があると、身体全体の筋肉をうまく使って代償しているため、一部の筋肉(股関節周り)を除いては、身体能力が高いとも言われています。

 

私、『鳩胸出尻姿勢』『かかと打ち付け歩行』でした。

腰痛や肩こりもなかったのですが、上手く身体を使っていたのかもしれませんね。