杖と言ってもいろんな種類があります。
●杖の種類
T字杖
最も普及しているタイプ。
一本杖とも言います。
持ち運びに便利な折畳みもあります。
松葉杖
支柱の上部に脇当てがあり、
途中にグリップがあります。
最も重い荷重に耐えることができ、
安定性があります。
脇当ては脇の下から卵1つ分
あけるようにします。
骨折などで片脚に体重がかけられない、
脚の筋力が衰えた場合でも歩行が可能。
ロフストランドクラッチ(ロフスト)
前腕固定型杖といいます。
杖の柄がグリップの上まで伸びていて
カフに腕を通して固定できます。
握力が十分になくても使えます。
四点杖
T字杖よりも安定するように作られました。
体重をかけても倒れにくく、
腕の力が弱くても使えます。
●杖による荷重負担
杖を使用して(片側)歩いた際の
杖にかかる最大荷重率(体重)
T字杖 44%
四点杖 59%
ロフスト 66%
松葉杖 73%
負担度合い
杖をつくと、腕で体重を支えるため、
肩関節や肘関節に負担がかかります。
T字杖や四点杖は
肩関節より肘関節に負担がかかります。
ロフストや松葉杖は、
やや差はあるものの、
肩関節・肘関節にほぼ均等に負担がかかります。
●その他の杖
レニアムクラッチ
T字杖のような松葉杖。
肘関節の負担を軽減します。
トレッキングポール
(ウォーキングポール)
登山に使われている杖。
歩行が不安定、膝や腰に痛みが出やすい場合に適しています。
握力、腕の力のない方には適していません。
本来、登山用の杖ですが、
歩くときの姿勢が良くなるので、
ウォーキング用のものが販売されています。
杖
転倒防止のための杖。
体重を預けることはできません。
病院から症状やリハビリの進行度合いによって
杖の指示があると思います。
T字杖は種類が豊富ですが、
なるべく軽いものを選びましょう。
歩いているときに、
杖の重みの負担もかかってきます。
折り畳みではない、
長さの調節できるものがいいと思います。
ロフストや松葉杖は長さがあるために
肩や肘にかかる力の分散がされます。
といっても、腕や肩はこるし、
手のひらの母指球や小指球が痛くなるんですよ。
一時期、手の皮が厚くなっちゃって…
全荷重以降は徐々に治ってきました。
T字杖は肘に負担がきます。
松葉杖からT字杖に持ち替えた時、
すごく負担を感じました。
たくさん歩いたときの翌日は大変です。
腕も脚もパンパン