百人一首◇カウントダウン | ◆脳を鍛えるヒント◆

◆脳を鍛えるヒント◆

人の名前が、漢字が、昨日食べたものが、…思い出せない! そんな症状が気になり始めたら、脳を使う習慣をつけてみませんか? このブログでは、1日1題、簡単な問題を出題します。ちょっと暇な時に考えてみると、脳を鍛えることが出来るかも知れません。

79 秋風に たなびく雲の 絶え間より
             洩れ出づる月の 影のさやけさ     〔左京大夫顕輔〕

 

 

(読み-歴史的仮名遣い-) 下の句(赤色)はかるたの取り札と同じ


    あきかせに たなひくくもの たえまより
             もれいつるつきの かけのさやけさ

 

 

(読み-現代仮名遣い-) 太字部分は きまり字


    あきかぜに たなびくくもの たえまより
             もれいずるつきの かげのさやけさ

 

 

【意 味】

   秋風にたなびいている雲の隙間(すきま)から洩れ出てくる月の光は、

   なんと清らかなのでしょう。

 

【ミニ解説】

   『新古今集』「秋歌上」の詞書に「崇徳院(77番の作者)に百首の歌奉りけるに」とある。

 

   「たなびく」は横に長く引くこと。

   「月の影」は月の光。

   「さやけさ」(さやけし)は、清い、すがすがしい、明るい。

 

【作 者】

   さきょうのだいぶあきすけ 藤原顕輔

   父は歌道六条家の祖である藤原顕季(あきすえ)。

   子に藤原清輔朝臣(84番の作者)がいる。

   『詞花集』の撰者。

   百人一首系図079

 

 

※ 文字化けを避けるため、旧字体を用いず、新字体で表記しています。

※ 現代仮名遣いの読みは、助詞の「は」を除き、ほぼ発音通りに表記しています。

 

百人一首《目次》

 

 

≪初投稿日 2007年10月13日≫

 

 

 

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