去年まで本部にいた職員さんがサックスをしていて、そのチャリティーコンサートがあったのだ。
私の職場からはベテランの先輩と私の二人が行くことにしていて、仲のいいその先輩とごはんを食べながらひたすらお話をして、元気をたくさんもらってコンサートに向かった。
親くらいの年齢の先輩だけども、私たちはとても仲がよくて、彼女はとても私を理解してくれているように、いつも思う。
その人が、私のしていることに気づいていてくれるから救われる時が、何度もあった、そんな大切な先輩だ。
会場では他の職員さんたちにもたくさん会って、ジャズの演奏もとても良かった。
今までわりとじっくりと、か、リラックスしてジャズを流して聞いてきたけれど、生で聴くジャズの音色はとても煌びやか、けれどいい意味で品がありすぎなくて、そのぶん奔放に煌めいていた。
素敵な時間を過ごして、会場からは歩いて帰った。
夜の街。私に親しく微笑みかけてくるような夜。
ガラスの破片が光を浴びていろいろな光りかたをするような音色だったなあと思いながらぶらぶら歩いた。
そしてとてつもなく一人だと思った。
大切なことを履き違えていることが、だんだんはっきりと浮き上がってきて、でももうどうしようもできない気がした。
一人だと思いながら、とてつもなく愛されているのだと思った。
それは恋愛だけじゃなく、だからこそ大切にしなくてはいけない愛情が、私のなかには蓄積されていると。
罰を受けたいと思っていた。
これから確実に、罰を受けるのかもしれないと思った。
でもそれでも生きていけると知っている自分を、やりきれなく思った。
自分を、肯定できたらと思った。