在宅治療で人間らしく、「満足死」を手助け
2013年12月14日 日経夕刊
疋田 善平氏 (へき地医療)
病気だけをみて患者をみなかったらダメ
医師は、患者の肉体的な苦痛を取り除けば良いのではなく
病気の原因を家庭・地域生活の集大成から出てくるものと捉える。
患者への往診で家族が見え、
地域へ出前教室は地域の特徴を知ることが出来る。
患者さんとは親しくなり気持ちが通じ合えば
リハビリで無理を言っても聞いてくれる様になる。
入院ではなく、在宅ならば患者の負担が減り、治癒力も高まる。
往診体制をきちんと築けば、自宅を病室にする事もでき、健康保険料下げも実現した。
「満足死の会」
患者が望む死に方を手助けするのが医師。
病気を治す事だけが医師の仕事ではない。延命させる事だけが100%いいわけではない。
「尊厳死」は人をどうあるべきかという定義をつくってしまいがちです。
それに対して全面的に患者の希望を生かすのが「満足死」です。
例えば、介護してくれる人がいないが、母親の墓の近くの自宅で終末期を過したい人が。
その為に、汚物まみれのような人間の尊厳という面からは判断が分かれるケースに
なりましたが、患者が納得して死んでいきました。これが満足死です。
(略)
------- ここまで -------
お医者さんのあるべき姿はお医者さんに決めて貰いたいが
疋田先生のようになって欲しいものです。
「満足死」もいい言葉ですね。
「尊厳死」との比較も難しい答えですね。
私は、尊厳のある満足死を望みますが
難しいでしょうか?