【親子留学】セブでの親子長期留学のあれやこれや(追記あり) | 人事部WMの、24時間人材開発日記

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ネット環境がない小島に行っていたもので更新もすっかり滞っております。

都合3週間のフィリピン親子留学を終え、日本に戻ってまいりました。


文明から距離をおいた、大宇宙の中にぽかりとうかぶ小さな島
→世界で最も混雑して、高度に発達した都市


というギャップがものすごいです。



月曜から会社いけるんやろか?叫び



カオハガン島については、記事20こエントリー分くらいのネタがあるのですが、まずは、セブシティの総括から。

セブが思いのほか過ごしやすくてよかったので、さらに長期で滞在する場合はどんなもんだろう?

ということで、今回お世話になった留学エージェントの方に、いろいろお伺いしてまいりました。

以下、伝聞まじりにて、ノークレームノーリターンにてよろしく(なんのこっちゃ?)

黄色い花しょっぱなから、気になるお値段

結論から申しますと、フィリピン親子留学、いうほど安上がりではありません!


というのも、フィリピンは物価がそれほど安くないのです。

エネルギーが自給できないせいか?ガソリン価格は日本と変わりません。光熱費も高いです。
工業製品もほぼすべて輸入なので、電化製品や自動車にいたっては日本よりも高いです。

米や野菜果物などは、地元民のマーケットなどではそれなりに安いようですが、ショッピングモールにはいっているようなスーパーだと、日本とあまり感覚は変わらないです。
野菜は日本とほとんどお値段同じです。じゃがいもやたまねぎなどは、キロあたり2~300円程度。
米は、フィリピン産やタイ産のインディカ米が、5キロでおよそ800円~1200円程度。日本産のジャポニカがだいたい2000円弱/5キロ。

日本より目立って安いのは、マンゴーやパイナップルなどの南国フルーツくらい?こちらはキロで100円程度かな。


次に住宅費。日本人がふつうに住めるきれいさのおうちだと、一戸建て中古で5万円、2DKコンパートメント新築がだいたい7万円、セキュリティも万全なプール付き高級コンパートメントになると15万円程度。
東京よりは安いですが、福岡よりは高いという感じ?
ちなみに、コンパートメントの多くには家具が備えついているとのこと。電化製品はコンパートメントによりけり。設備がととのっているところだと、テレビだけ用意すればOKという物件も。


では、何が安いのかというと、ずばり「人件費」

資源もなくて土地も狭い(というか平地がない)のでろくな産業がないけど、人間だけはうじゃうじゃいるという。

こっちにきてみて、フィリピン人メイドさんやらフィリピン人土木作業員やらフィリピン人工員さんやらが世界を席巻している理由が実感として非常によく理解できました。

結局、この国は労働力を売って外貨稼ぐのが生きる道なんだなと・・・・



あちらは車社会なので、車を買ってドライバーを雇うのが主流。ドライバーの給料は日本円で15000円程度と、ここだけは安い。
ただし、車は日本よりも高いので、ふつうの小型セダンでも200万円は見ておく必要あり。ガソリン代も前述のとおり、日本と同じくらい見ておく必要があります。

自家用車までは不要という向きだと、タクシーを日常使いすることになりますが、タクシーは基本料金100円ちょっと、セブ市内だとだいたい400円くらいの範囲で収まるので、日本よりは安いです。
が、送り迎えを含めてすべてタクシーとなると、ちりつも式に膨らんでいきます。


ちなみに、子供が小さい場合や、お母さんが現地でも働くのであればシッターさんも必要になりますが、シッターさんの給料も月額1万円ほど。ちなみに、あちらのシッターさんは家事もやってくれます。人によっては、料理がダメとかあるみたいですが、主婦がやってる仕事全般が範囲にはいってくる模様。


ということで、お母さん+子供二人で、日本と変わらない生活した場合の生活費は、日本と変わらないです。


黄色い花どんな学校がある?

セブだけで、インターナショナルスクールが十数校あるそうで、個性も様々、よりどりみどり。なので、家庭の教育方針をあらかじめはっきりさせたうえで、それに合う学校を選ぶことが大切
、ちょっと通ってみて、合わないな?と思ったら転校することも視野にいれて考えると。

どんな学校があるか、代表的な学校をいくつかご紹介いただきました。


アテニオ大学付属学校(小中高)・・・年額60万円程度
フィリピン大学が東大なら、こちらは京大?という感じの名門大学の付属小中高。大学までエスカレーター式だが、日本の付属校とは違い、こちらはかなーり勉強させる、スパルタ勉強系の代表格。


セブ・インターナショナルスクール(CIS)・・・年額100万円程度
IB校。学費も破格だが、設備の充実さなども群を抜いている。セブの主要インターナショナルスクールの中で、唯一ESL課程がある。英語力に不安がある場合に最もサポート体制は手厚そう??


シンガポール学校(仮称)・・・年額60万円程度
シンガポール系の学校。特徴は、英語、マレー語、フィリピン語のトライリンガル教育で、結果、授業の半分を語学系科目が占める。卒業するころには日本語を入れて4か国語をマスター!?


自由奔放校(仮称)・・・年額40万円程度
少人数制の個別教育が特徴の学校。決まった制服などはなにもなく、生徒の個性に応じたアプローチを大切にしている。話を聞いた時には、イエナプラン教育を連想しました。


モンテッソーリスクール(複数)・・・年額40万円程度
文字通り、モンテッソーリ式の学校。ただし、どの程度本家のモンテッソーリに忠実かは学校にもよるので、見学&おためしは必須。


シュタイナー学校・・・年額40万円程度
文字通り、シュタイナー式の学校。こちらも、どの程度まで本家シュタイナーに忠実かはわからないので見学必須。


ふつうのインターナショナルスクール・・年額20万円程度
授業をすべて英語でやってるその他の学校。このくらいの学費レベルの学校だと、設備も上記にあげた学校よりは劣り、校庭も校庭というよりは園庭?というレベルだったりするらしいが、「ふつう」といってもやはり学校によって個性はいろいろあるので、見学必須。
ただ、どこも一定の水準は満たしてるので、ダメというのは特にないそう。


ふつうの公立学校・・年額数千円程度
インターではなく、フィリピンのふつうの公立学校。ちなみに、あちらの学校は小学校低学年は英語の授業以外は地元セブアノ語(でも教科書は英語)、中学年以降からはフィリピン語の授業以外はすべて英語で教えられるので、「英語で教育を受ける」だけなら要件は満たしてますが、外国人で公立学校に通ってる例は知らない&フィリピン人の話によれば、おすすめもできない、らしい。




ちなみに、上記フィリピンのインターナショナルスクール全般に言える特徴は以下の通り


・子供の送迎は必須

・外国人子女向けというよりは、地元富裕層向けの学校という色合いが強く、生徒の8割がフィリピン人。2割の外国人のほとんどは韓国人で残りが日本人、中国人。ネイティブがいる学校はCISくらいしか見たことがない、らしい。

・先生はほぼフィリピン人。

・ESL課程がない(CIS除く)。
英語の授業だけは取り出し学習だったりするそうですが、ほかの科目については特別な配慮は特にないので、子供によってはこれで参ってしまうこともあるらしい。あと、地元フィリピン人生徒はみなお金持ちの子女で英語流暢なので、言葉ができないために仲間に入れずいじめられる、ということはどこの学校にいっても起こりうる。

・入学試験の結果で入れる学年が決まる。
プリスクールならあまりないそうですが、小学校以降は学年相応の英語力がないと一つ下の学年からスタートになることもよくある。あと、勉強に厳しいアテニオ大学付属校やシンガポール校などの場合は、英語力によっては入学許可が出ないこともある。(逆に言うとそれ以外の学校の入学試験は、入学者の選考というよりは、入ってくる生徒のレベルチェックという色合いが濃い)


黄色い花おすすめプラン

子どもの語学力の成長などを考えると、最低でも1年は滞在することを推奨。
3か月でそこそこ慣れ、半年で最低限の学校生活はこなせるようになり、1年たてば完全になじむ、というペースになるため。
理想をいえば、小学校中学年を含む2、3年を過ごすことが望ましい。



黄色い花インター以外の英語強化策
インターに入学したものの、英語力が不十分で・・・という外国人生徒向けのコースが語学学校で用意されてます。
私たちが留学した語学学校でも、3月末に韓国や日本の大学生が帰国してしまうと、4月5月6月は、地元在住のジュニア向けコースのシーズンが到来すると。(あちらの夏休みは4~6月なのです)
3か月、毎日マンツーマンのトレーニングを受けて日本円で12万円程度。



黄色い花子供が学校に行っている間、ママはどうする?

語学学校に通うのがポピュラーですが、その場合は、子供の学校とお母さんの学校が近い場所にあるというのが必須条件になりますな。

あと、前述のとおり、生活コストがかなりかかるので、現地で働くことも考慮したいところ。
現地で働く場合は、ビザの要件がからんできます。

まず、現地日本人向け求人ですが、これがけっこう多いのです。ほとんど日本人がオーナーの企業で、日本人向けサービスをしている求人なので、まずは日本語のほうが重要で、英語力のほうは、同僚フィリピン人とのコミュニケーションレベルでOKとかなりお手頃。
その代り、給料は安くて5万円~高くても10万円程度。

就労したい場合に必要なビザは2種類、ワーキングビザとリタイアメントビザ。
ワーキングビザのほうは、取得に10万円程度企業側でコストがかかるらしく、駐在でもない場合は実際はほとんど下りないのだそう。なので、実質的にはリタイアメントビザが唯一の選択肢ということになります。
逆に、リタイアメントビザを持っていれば、現地でも仕事を見つけやすいと。

フィリピンのリタイアメントビザは35歳以上でとれて、「リタイアメント」といいつつ就労も可能w 
デポジットが家族3人の場合は200万円必要になってしまい、これはビザを返上するまでは返してもらえないというのが大きなネックですが、比較的取りやすいそう。
また、リタイアメントビザは、期限なしの実質的な永住権なので、これがパスポートにあれば、いつでも自由にフィリピンを出入りできます。


まずは観光ビザ(最長で2年まで延長できる)で入国し、もうちょっと長期的にこの国で過ごすorどうしても働きたい、となった場合にリタイアメントビザの取得を考慮する、という感じになるでしょうか。


ということで、ざくっとお話しを聞いたうえで、今後のわたくし自身のキャリアも考慮にいれつつ、その間に子供はずんずん成長していくのであまり時間的な猶予もないし・・・ということで、いろいろまた考え中なのでありました。


ほんでわ。

<2013/3/31追記>

留学中の日本語力やら学力保持やらについて、書くの忘れてた。


黄色い花日本語やら学力やらの保持

そうそう。
インターに通えば、子どもなら英語はなんとかなります。が、子どもが小さければ小さいほど、今度は日本語の消失も早い。
たぶん、日本で英語力をアップさせるより、外国で日本語をキープするほうが難易度は高いので、親がけっこう気を使う必要はあるかなと。

セブには日本人補習校があって、毎週土曜日に算数・数学と国語の補習が行われているとのこと。
ここで、日本語の読み書き(特に漢字)と、算数を勉強します。

これ以外に公文もあり。(参照⇒


特に日本語対応しているわけではありませんが、特に算数などはこちらに通っている子も多いらしい。