17.08.26-27 立山剣縦走① | ふむふむのブログ

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旅と山、参加したスポーツイベントなどについてだらだらと綴ります。
2013年から区切り打ちで始めた歩き遍路に関しては必ず綴るようにしています。
備忘録として、だらだら長く書いてしまうことが多いですが、お読みいただけると嬉しいです!

8月26日から27日に立山三山と劔岳を縦走してきました。

昨年に続いての劔になります。

今年はOさんと一緒に。

Oさんとは山伏N班長繋がりで知り合い、何度か登山をしたり、登山の計画や反省会などの飲み会もご一緒したことがある方です。

今年の大峰山もご一緒しました。

人生では自分の大先輩ですが、登山経験は自分の方が豊富であり、1年ほど前に

「体力・気力が衰える前に劔と槍には登っておきたいので同行して欲しい」

と頼まれていた。

この1年はかなりの登山をされており、登った山の報告も受けていたので、体力的には問題ないと判断。

また、2500m以上の山にも登られているが高山病の症状も出ないということなのできっと大丈夫だろう。

岩場が不安とおっしゃっていたので、歩行距離は長いが岩場が多くない槍にしようかと計画していた。

しかし、大阪の山伏さんたちが偶然にも同じ日に劔に登るということで我々も劔で行こうということになった。

 

連日の雨はようやくおさまったが、今度は秋雨前線が活発になっている。

数日間立山エリアは荒れていたそう。

木曜日は雄山への入山も止められるほど荒れたそう。

 

予報では土曜日の午後に前線が南下し、それ以降は晴れる予定。

それまでは雨風が強まったり弱まったりの予報。

 

おたがい25日から27日までの3日間の予定を確保していたが、安全な登頂ができる可能性が高いのは間違いなく後半の二日間。

 

大阪の山伏さんとは1日ずれてしまうが、出発を1日遅らせる決断をする。

 

とはいえ関東は晴れていて何とももったいない。

金曜日は早起きして近所の丘陵地帯や湖を53kmジョギング。

追い込み過ぎない程度ののんびりペースで。

 

金曜の終電でOさんと待ち合わせ。

 

車で扇沢まで向かう。

 

長野県に入り北上していくと天気は雨に変わる。

 

4時40分。

扇沢駐車場着。

 

土砂降り強風。

当初の予報だと昼前まで雨が残るとなっていたが、直近の予報は7時には雨が上がると変わっていた。

トロリーバスの始発は7時半、チケット販売は6時50分から。

しばらく車で待機し、6時30分にチケットを買いに並ぶ。

 

並んでいる間に雨が上がる。

始発のトロリーバスでまずは黒部ダムへ。

 

更にケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスと乗り継いで登山口のある室堂到着。

 

まずは登山届を提出。

 

劔への登山届が非常に多く提出されているので、鎖場は並ぶ可能性が高い。

その間身体が冷えないような防寒具と晴れていても雨具は持っていくようにと係の方かわ言われました。

 

Oさんが昼食をご準備してきてくださったので、それをいただきいよいよ登山開始。

 

雨が残るようなら、しばらく室堂で待機し上がったタイミングで雷鳥坂から登ろうと考えていたが、既に青空が出ているので立山三山を縦走してから劔の麓まで向かう。

 

しかしそこで予想外が。

劔に一番近い剣山荘へ宿泊予約の電話を入れると今日は宿泊予約が多く、泊めることが出来ないと。

北アルプスの山小屋はいかに混んでも宿泊は断らないものと思っていたのだが。

それだけ、今日は宿泊者が多いということだろう。

雨続きの8月で、ようやく晴れる週末、まぁ仕方ない。

 

少し下にある剣沢小屋に電話。

ここもまた予約で一杯で受け付けられないと。

 

これは深刻だ。

今回は、安全確実な方法なため、小屋泊でしか考えておらず、当然テントも持ってきていない。

 

翌日に劔岳にアタックし、下山可能な範囲の小屋だとあとは剣御前小舎くらいだ。

剣山荘まで1時間ちょっとの距離がある。

 

剣御前小舎に電話をかけ宿泊可能かを確認する。

ドキドキ・・・。

 

大丈夫とのこと。

一安心。

 

出だしからどたばたでしたが10時10分、登山開始。

 

前線が抜けたので、午後から荒れることも無さそう。

景色も期待できるだろう。

 

まずは雄山を目指す。

室堂から雄山までは登山者が多い。

 

 

一の越山荘前で小休止。

稜線に出ると風が強い。

ここからはガレ場を多くの人が登るので落石も多い。

 

今回は息切れも頭痛も無い。

ちょっと眠いだけ。

何度か高山に登っているとだんだん慣れてくるものだ。

 

Oさんも快調に歩かれている。

 

一気に高度が上がります。

 

11時40分雄山到着。

 

休憩を含めてもコースタイムより早い。

順調だ。

 

沢山の登山者でにぎわっている。

 

雄山頂上を参拝。

500円かかります。

天気がよく360度の大パノラマを満喫。

大汝山方面へ向かいます。


風がかなり強いですが、景色はいいので気分良く歩けます。

ここからは一気に人が少なくなり、気持ちのいい稜線歩き。

大汝山。

 

富士ノ折立。

劔と同じ高さ。

ちなみに奥の山が劔です。

 

この先のゆるやかな稜線は綺麗です。

もう一息、歩きます。

 

別山。

劔が間近に見える。

さすがの存在感。

 

北峰まで足を伸ばします。

 

チングルマは早いものが綿毛になっています。

今日歩いてきた道

山荘まではあと30分。

天気も安定しているのでしばし休憩し、剱岳を眺める。

 

15時35分

剣御前小舎到着。

夕食は5時からなので荷物を置いてしましのんびり。

 

夕食。

大阪から来たという女性二人組と山の話しをしながら食べる。

その奥の夫婦も我々同様剣山荘に泊れず、明日ここから劔を目指すとのこと。

窓からは雲海や劔岳が眺められ気持ちがいい。

 

ここも今日は混んでおり、夕食は3回に分けているとのこと。

長居はせず席を立つ。

 

部屋に戻る。

二つ折りした布団で一人が寝るといった感じだ。

これくらいなら問題なく寝られるだろう。

横になるとうとうとしてしまう。

 

小屋の方が

「夕焼けが綺麗ですよ。これだけ綺麗な夕焼けは滅多にないのでぜひ外に出てみてください」

と声をかけてくれる。

 

飛び起きて、カメラを持って外へ。

 

雲海に沈む夕日が美しい。

空のグラデーションが幻想的だ。

小屋の方々も出て来て皆で夕日を眺める。

 

 

紅に染まる劔。

 

陽が沈む。
沈んだ後の空の色がまた美しい。

 

素晴らしい時間だった。

 

明日は3時出発とした。

剣山荘も剣沢小屋も満員となると、夜明け前出発は必須となるだろう。

剣山荘は暗いうちに越えておきたい。

 

明日も穏やかな好天予報。

明日に備え早々に就寝。