### 頭痛と不審な侵入
韓国・ソウルの古いマンションに住む契約社員のチョ・ギョンミン(コン・ヒョジン)は、原因不明の頭痛に悩まされていました。帰宅すると、部屋のドアロックに白い粉が付着しているのに気づきます。室内には謎の男が忍び込み、麻酔薬で彼女を眠らせ、そのまま朝まで添い寝をしました。男は痕跡を消して古い腕時計を残し、部屋を出ました。ギョンミンはその後も頭痛に苦しみながら引っ越しを検討しますが、条件に合う物件が見つからず、夜にはドアノブをこじ開けようとする音を聞きますが、警察には事件性がないと断られてしまいました。
### 職場での不安と謎の男
ギョンミンは、職場の上司キム・ソンホ課長(イ・チョンヒ)が自分に好意を持っているとヒョジュから聞き、心配していました。ある日、窓口で客のキム・ギジョン(チョ・ボクレ)が預金残高の少なさに怒り出し、キム課長が追い払いました。その夜、再びギョンミンの部屋に謎の男が侵入し、麻酔薬で彼女を眠らせた後、勝手にシャワーを浴びたり歯ブラシを使ったりしました。
### 契約更新と不安な着信
契約更新の日、ギョンミンは無期契約を提示され、安堵しますが、携帯に非通知の着信が続きます。帰宅中、窓口の客だったギジョンに遭遇し、キム課長が助けて家まで送ってくれました。部屋に戻ると、キム課長が忘れ物を届けに来ましたが、ギョンミンは彼がストーカーである可能性を疑い、警察に通報します。
### キム課長の遺体発見
警官と共に部屋に戻ったギョンミンは、ドアノブに紐で首を吊ったキム課長の遺体を発見します。遺体には争った痕跡があり、キム課長が部屋番号を知っていたのは管理人からの情報だったことが判明しました。ギョンミンはキム課長の殺害容疑をかけられ、仕事を失ってしまいました。
### 監視カメラと新たな手がかり
ギョンミンは昼番の管理人からマンションの監視カメラがエレベーター付近にしか設置されていないことを知り、廊下のカメラは全てダミーだと判明します。部屋を調べると、予備のカードキーが玄関脇の戸棚にあるのを発見し、そのキーが上階の部屋のものであることがわかりました。ギョンミンはその部屋に潜入し、カン・スンヘという人物の存在を確認します。
### スンヘの失踪とギジョンの逮捕
スンヘが定期的に購入している3200ウォンの野菜粥を手掛かりに、ギョンミンとヒョジュはコンビニでスンヘを見つけ、その後を追います。スンヘが捨てた野菜粥のカップを手掛かりに、ギョンミンは廃屋でスンヘを発見し、足首を切断されてベッドに拘束されているのを見つけます。謎の男がスンヘに「好きな人ができた」と話しているのを聞き、ギョンミンは隙を突いて逃げますが、廃屋の中にはスンヘの痕跡が消えていました。警察はスンヘの遺体が発見され、遺体にはギョンミンの名刺があったため、ギョンミンが犯人として疑われます。ギョンミンはマンションを引き払いますが、ギジョンは証拠不十分で釈放され、ギョンミンに報復しようとします。
### 新居での恐怖と最終決戦
ギョンミンの新居にバイク便が訪れ、スマホが入った箱を渡されます。スマホにはギョンミンの寝顔の写真が入っており、ギョンミンは恐怖を感じます。バイク便の男はギョンミンの新居の鍵を盗みます。ヒョジュからビデオ通話で助けを求められたギョンミンが彼女の部屋に駆けつけると、ギジョンが現れて襲いかかり、イ刑事に取り押さえられます。ヒョジュは怪我をして病院に搬送されます。
### ドンフンとの対決
ヒョジュの病室でイ刑事と会ったギョンミンは、ヒョジュのビデオ通話が犯人の罠であったことを知らされます。イ刑事はギョンミンに外からスマホで確認できる防犯カメラをプレゼントし、ギョンミンは新居に設置します。買い物中、ギョンミンは以前のマンションの夜勤管理人・ハン・ドンフンと再会します。ドンフンはビンテージの腕時計と3200ウォンの野菜粥を持っており、ギョンミンは不安を抱きながら帰宅します。すると、イ刑事から電話があり、釈放されたギジョンが殺害されたと告げられ、すぐにギョンミンの元へ向かうと伝えられます。
防犯カメラの映像で、自宅に侵入してベッドの下に隠れている男を確認したギョンミンは、逃げようとしますが男に捕まり、気絶させられます。目が覚めると、ギョンミンは犯人のアジトである廃屋に監禁されており、ドンフンが真犯人であることが判明します。ドンフンはギョンミンに対して暴力を振るおうとします。
イ刑事はドンフンの過去の犯罪歴を調べ、ホテル跡がアジトであることを突き止めますが、現場に到着するもドンフンに殺されてしまいます。ドンフンはギョンミンを襲いますが、ギョンミンは古い釘でドンフンを倒し、正当防衛が認められます。ドンフンの余罪が報じられ、ギョンミンは新たな物件に引っ越しますが、過去の恐怖と警戒心は拭えないままでした。