リアルなお化け屋敷

高校生カップルの玲奈と仁は、文化祭のために渋谷の廃墟ビルでお化け屋敷のアイデアを探していた。

そこで、見知らぬ携帯電話を見つけ、開いてみると「渋谷怪談」というネット掲示板のページが表示されていた。

ページが一時的に開かなくなると、彼らの肝試しの様子がリアルタイムで伝えられていることに驚愕する。

仁は小さな女の子の霊に取り憑かれ、襲われる。

玲奈は逃げるが、電話が鳴り、仁が憑依された状態で彼女のそばに現れ、背後には少女の霊がくっついていた。

 

怖い合コン

男女8人の合コンが「リアルお化け屋敷」で始まる。

参加者たちは自己紹介と怖い話を交わし、盛り上がる。

ある女の子が、姉の同級生たちが隙間男に襲われた話をし、次に綾という美人の女の子が、自らの体験談を語る。

彼女の話では、火災事故で彼氏に「熱い!」というメッセージを残し、トイレで死亡したというものだった。

綾は冗談だと言うが、祐平が会計時に店員から6名様と言われ、7人であることを伝えると、気づくと綾がいなくなっていた。

実は、綾は火災で亡くなった霊であり、彼女の姿は焼けただれていた。

祐平がトイレを調べに行くと、便器の中に引きずり込まれる。

合コンメンバーは祐平と綾の失踪について話し合うが、綾を知っている者はいなかった。

 

隙間男

小学生の千尋は新しく引っ越したマンションで、友達のユリアと真理恵と一緒にかくれんぼをして遊んでいた。

彼女たちは後に祐平たちの合コンメンバーが話した隙間男の話の登場人物たちである。

三人が携帯で写真を撮ると、押し入れに不気味なものが写り込んでいたが、最初はネズミだと考えて気にしなかった。

しかし、その正体は全身緑色をした「隙間男」という恐ろしい物の怪だった。

真理恵とユリアが先に襲われると、千尋は二人の声だと思い込み、「もういいかい」と声をかけると、「もういいよ」という返事が返ってきたため、二人からの返事だと勘違いする。

結果として、千尋も隙間男に見つかり、トイレで神隠しに遭うように引きずり込まれてしまう。

 

試着室

高校生の詩織は、放課後に恋人の圭太と映画を観る約束をしていたが、彼が部活動で遅くなると連絡が入る。

詩織はその後、友達のめぐみと話をしている際、めぐみが女優を目指しており、学校の文化祭でのオーディションに向けて衣装を買うためにブティックに行きたいと頼まれる。

詩織は断り、めぐみだけがブティックに行くことになった。

めぐみはブティックが渋谷円山町にあり、価格が安いと伝えた。

詩織は、めぐみと別れた後、携帯電話で「渋谷怪談」という掲示板を見て暇を潰していた。

掲示板で「だるま女」というエピソードを見つける。

その内容は、渋谷円山町のブティックで女性が試着室で鏡の向こうの部屋に引き込まれ、手足を切断されて海外に売り飛ばされるというものだった。

詩織はそのブティックがめぐみが言っていた店に似ていると不安になりつつも、噂に過ぎないと思っていた。

めぐみが行方不明になった後、詩織はそのブティックに行き、安い服を試着する。

しかし、店員が不安を煽るような目で詩織を見ているのに気づく。

試着室に入ると、詩織も鏡の向こうへ引き込まれ、解体されためぐみと再会する。

逃げようとするが手遅れで、詩織は姿を消し、店には彼女が着ていた服が新たに商品として販売されていた。

 

お人形

大学生の可奈は、妹の早紀から送られてきた怖い話の掲示板を見ます。

その話は「人形をいじめると復讐される」という内容です。

可奈は子供の頃、いじめっ子にストレスをぶつけるために着せ替え人形に八つ当たりしていました。

ある日、早紀が風呂に入って寝ようとすると、かつて可奈がいじめていた人形が襲い掛かります。

人形は早紀の着せ替え人形を使って彼女をコントロールし、投げつけて殺してしまいます。

 

首吊り教室

由季子は小学校時代、いじめられた子が自殺したことで笑顔を失いました。

ある夜、彼女は合わせ鏡の噂を聞き、夜の学校に忍び込みます。

そこで首吊り自殺をした少女の霊と遭遇します。

少女は由季子や他のクラスメートに恨みを抱いて死んだ同級生と似ており、由季子はその霊と向き合おうと決意します。

しかし、霊を追いかけて合わせ鏡のところに戻ると、その少女の霊は実は由季子自身であることが判明します。

 

赤いホームページ

高校生のななみは家出を繰り返していました。

ある日、出会い系サイトで知り合った中年男からご飯を奢ってもらった後、男の鞄をこっそりトイレに持ち込みます。

鞄からお金を盗もうとした際、鞄に入っていたパソコンから「赤い部屋」という危険なサイトにアクセスしてしまいます。

サイトには血まみれの部屋と手形があり、すぐに男から鞄を盗んだことがバレてしまいます。

ななみが男に助けを求めると、「自業自得だ」と見放されます。

彼女は目を突かれ、幽霊の少女に引きずり込まれそうになりますが、駆けつけた人に助けられ、病院で治療を受けた後、無事に両親の元に戻ります。

彼女は以後、危険なことに手を出さないことを決意します。

 

リアル都市伝説

渋谷陽高校の文化祭が近づき、一つのクラスでお化け屋敷が完成しました。

担任の静香は、自分の学生時代のクラスメイトたちにまつわるホラー話を生徒たちに話すため、都市伝説の知識を披露しています。

静香は、廃墟ビルでの事件に関わった玲奈たちから仁や詩織、めぐみの行方不明の状況を聞き出そうとしますが、玲奈はあまり話そうとしません。

お化け屋敷の完成後、静香は生徒たちに頼まれて中に入りますが、そこで「隙間男」や「だるま女」、そして「コインロッカーのサッちゃん」といった話の霊たちに遭遇します。

さらに、「だるま女」とされる痛々しい姿のめぐみと詩織も目にします。

静香は「サッちゃん」こと幸子に襲われ、生徒たちは静香の行方を知らずに話しています。

静香の背後には、幸子がぴったりと寄り添っていることに気づく生徒が現れます。