ビデオテープのダビング依頼

大学の友人である夏美から、ビデオテープの中身をDVDにダビングするよう頼まれた有里は、リサイクルショップでビデオデッキを購入します。自宅でそのデッキを設置すると、出し忘れのテープが入っていることに気付きます。興味本位で再生すると、有里は携帯に夢中で映像を見ず、夏美だけがそのビデオを見ます。

呪いのビデオテープ

夏美はビデオを見終わった後、その独特な嫌な感じから、これは「呪いのビデオテープ」だと確信します。見るとすぐに電話が鳴り、2日後に死ぬというものでした。ビデオを見終わった後、夏美の携帯が着信します。

鈴花の興味と驚き

一方、突然引っ越してきた高校生の鈴花は、自宅前の立ち入り禁止の看板が立つ空き家に興味を持ちます。転校先でクラスメイトから、その家に住む人が全員死んでいると聞かされ驚きます。帰りに、その家の前で小学生の男子たちが集まっているのを見かけ、声をかけますが、大丈夫そうだったので自宅に戻ります。

呪いの現実

翌日、有里たちは前日にビデオを購入したリサイクルショップを訪れますが、臨時休業の張り紙を見つけます。しかし、倉庫の中に人がいることに気づいた有里は、店主に昨日の出来事を話します。店主は、実はそのテープを確認したスタッフが急死し、さらに前の持ち主や鑑賞した人間も全て死んでいることを教えてくれました。呪いが現実味を帯びてきたことで怯えだした2人は、大学まで行き、呪いに詳しい森繁教授に助けを求めます。

呪いの解決策

森繁教授は伝説の貞子に会いたがっている人で、有里が持参したテープを喜んで一人で見ます。そして夏美が助かる方法を考え始めます。確かな除霊の腕を持つ霊媒師を訪ね、一連の出来事を話すと、霊媒師は事の重大さを感じ急ぎだし、助手たちに支度をさせ、寺に集まるように指示します。

除霊の失敗と恐怖の現実

除霊が始まると、鈴花に異変が現れ、何者かに乗り移られたような恐ろしい表情に変わります。同時に、霊媒師と助手たちも自ら首を絞め始め次々と死んでいきます。森繁も止めに入りますが殺され、夏美と有里だけが残ります。恐怖に怯えた夏美は全てを有里のせいにし始めます。

呪いの引き継ぎ

友人の呪いが自分のせいだと考えた有里は、除霊のために神棚に飾ったビデオテープを夏美に手渡してもらい、それを近くの部屋で鑑賞することにします。森繁の研究によれば「人から渡されると呪いが解ける」という話があったためです。

最後の頼みの綱

有里が一人でビデオを見終わると、携帯に電話がかかってきました。恐怖に怯える有里の前に、見たことのない男と盲目の少女が現れ、その電話を壊してしまいます。その男は経蔵といい、住職が生前に読んでいた男で、最後の頼みの綱でした。

呪いの家と最後の対決

経蔵は有里と夏美を自宅に帰し、家から出ないように厳しく言います。そして、自分たちは鈴花が気にしている「住むと死ぬ」呪いの家へ向かいます。その家の裏には井戸があり、呪いを解くための最終手段として使えると考えたのです。

その家の前で鈴花を見つけた経蔵たちは、彼女もまた家に呼ばれ呪われることを予想します。その後、有里の家に戻ると、夏美が死んでいました。自殺しようとして反対に貞子に呪い殺されたのです。

鈴花の決断

一方、鈴花はあの家の中に少年たちの姿を見たような気がします。以前、門の前で会った後、少年たちは行方不明になっているようです。鈴花はいてもたってもいられなくなり、夜、その家の中に入ってしまいます。

すると、中には全身真っ白な男の子の幽霊がいました。腰を抜かし叫ぶ鈴花でしたが、彼女が出て行くのを見た両親が後を追って家に入って来ます。すると、鈴花より先に両親が突然さらわれて消えてしまいました。この心霊現象を起こしているのは、伽椰子というこの家に住んでいた霊でした。たまたま井戸を調べに来ていた経蔵たちにより、鈴花だけは何とか助け出されます。

最終計画

鈴花が目を覚ますと、自分の部屋のベッドに寝かされていました。周りには経蔵、盲目の少女、有里がいます。状況を説明され、現実を受け入れざるを得ない鈴花は、呪いを解く決意を固めます。しかし、経蔵たちの提案は突拍子もないもので、半信半疑の二人ですが、やるしかありません。時間がないのですから。

計画はこうです。貞子も伽椰子も自分の呪いを邪魔されることを嫌います。そのため、化け物同士を対決させれば殺しあうのではないか、というものです。既に貞子の呪いにかかっている有里は、伽椰子の呪いにかかっている鈴花と死ぬ寸前にあの呪いの家に入ります。そして鈴花はその家で呪いのビデオテープを見ます。すると、両方の呪いにかかった二人を巡って、化け物同士が闘うという計画です。

計画の失敗と合体化け物の誕生

しかし、両方の化け物が二人に襲い掛かった時、この計画は失敗だったと気付かされます。闘いあってもなかなか消えないのです。経蔵は終わりだと悟り、二人に井戸に来るように指示し、「どちらかが犠牲になれ」と無茶なことを言います。有里は自分がやると手を挙げ、井戸の上に立ちます。彼女を狙って二つの化け物は互いに飛び出し、有里は井戸の中に飛び込みます。

最後の絶望

有里は何とか助かりましたが、貞子と伽椰子はぶつかったことで混ざり合ってしまい、今までよりも力を強くしてしまいました。経蔵は二つの化け物がドッキングした反動で体が切断され、死んでしまいます。鈴花は井戸の中に潜った合体化け物を封じ込めるために蓋をしますが、もはやそんなものでは止められません。二つは混ざり合い、呪い合い、今までのものよりもさらに力を持った恐ろしいモンスターに変化してしまったのです。