**映画「浅田家!」のあらすじと結末の要約**

### 幼少期
1989年、10歳の政志は、父が包丁でケガをし、自身も転び、さらに兄も階段から転落するという出来事に遭遇します。浅田家の男三人が母の働く病院で手当てを受けました。父はカメラが趣味で毎年息子たちに年賀状用の写真を撮るのが恒例でしたが、息子たちは恥ずかしく感じていました。12歳の誕生日に、父からカメラを贈られた政志は、幼なじみの若菜の写真を撮り、心からの笑顔を捉えることに成功しました。

### 青年期
19歳、高校卒業後、大阪の写真専門学校に進学した政志はタトゥーを入れて帰省します。“一生で一枚”の写真を必要だと言われ、家族に協力を依頼し、10歳の時の病院での再現写真を撮り、学長賞を受賞して卒業。22歳、恋人の若菜に愛想を尽かされ、兄がセッティングした面接をすっぽかし、父に励まされて家族写真を撮影。東京に行くことを決意し、兄から手作りのアルバムを渡されます。

### 東京進出と個展
政志は恋人の若菜の部屋に居座り、カメラマンのアシスタントをしながら写真を売り込むも成果は出ません。若菜の提案で個展を開くことにし、赤々舎の社長に気に入られ写真集の出版が決まるも売れ行きは芳しくありません。しかし、木村伊兵衛写真賞を受賞し再び自信を取り戻します。

### 病気の少年との撮影
写真集の巻末に記載された連絡先から高原家の依頼を受け、岩手県野津町で家族写真を撮影。その後、重病の男の子とその家族の写真を撮影し、家族の絆を感じ涙を流します。

### 地震とその影響
2011年3月11日、政志は富山で地震に遭い、ニュースで野津町の壊滅的な映像を見て衝撃を受けます。4月に野津町を訪れた政志は、高原家があった場所にガレキしかないことに絶望。町役場で情報を探し、泥だらけの写真を洗う青年、小野と出会い、共に作業を始めます。

### 写真の意味と家族写真
避難所の小学校で情報を探し、美智子と共に写真整理を続ける中、中年男性と出会い、その娘の写真を見つけることができました。その後、莉子から父の写真を探してほしいと頼まれるも断り、家を飛び出す莉子にアルバムを返します。政志は久しぶりに実家に戻り、父の誕生日を祝う中、父が脳梗塞で倒れます。

### 父の葬式
野津町に戻り、莉子たちの家族写真を完成させた政志は、町役場で高原家の無事を確認し安心して去ります。8年後、写真返却の活動が続く中、政志は父の葬式に参加し、「お葬式」というシチュエーションで家族写真を撮ります。