### 起:旅立ちと不穏な兆し

10代の姉妹ヴェラ(テイラー・ヒックソン)とベス(エミリア・ジョーンズ)は、母親ポリーン(ミレーヌ・ファーマー)の運転する車で、亡き祖母の家に向かっていました。ホラー小説家を夢見るベスは、車中で自作の小説を母に披露します。母ポリーンはベスの才能を称賛しますが、姉ヴェラは辛辣な批判を浴びせます。

直線道路を走行中、後方から大型のキャンピングトラックがクラクションを鳴らしながら迫ってきました。トラックは追い抜きざまに手を挙げ、ベスと母も手を挙げて応じます。その後、立ち寄ったショップでベスは、5人家族惨殺事件の記事を見つけ、興味を引かれます。

祖母の家に到着すると、家中が古い人形で埋め尽くされていました。引っ越しの片付けが始まる中、ベスは初潮を迎えますが、自分の血を見て卒倒しそうになります。母が介抱していると、ヴェラは「血を見て倒れるようではホラー小説家にはなれない」と冷たく言い放ちます。母はヴェラを叱りますが、ヴェラは妹ばかり可愛がる母に不満を募らせ、ベスに「自分の荷物を早く片付けろ」と怒鳴ります。

### 承:突如襲い来る恐怖

突然、大男が家に侵入し、ベスに突進してきます。もう一人の女装した男も入り込み、ヴェラを取り押さえようとします。母ポリーンは娘たちを守るため、大男にタックルし、ナイフを持った女装した男に飛び掛かります。母はベスに「今のうちに逃げなさい」と叫びますが、混乱の中で逃げることができません。

16年が経過し、大人になったベス(クリスタル・リード)はホラー小説家として成功を収めており、夫と幼い子供と幸せな生活を送っています。彼女の新作『ゴーストランドの惨劇』がヒットし、テレビ出演も果たします。番組中、ベスは自分の体験が作品の原動力であったと語ります。

自宅で放送を夫と見ている最中、姉ヴェラ(アナスタシア・フィリップス)から緊急の電話がかかってきます。ヴェラは「早く帰って来て!」と叫び、電話は切れます。ベスは夫に事情を説明し、母とヴェラが暮らすあの家に向かいます。

### 転:再び始まる悪夢

家に到着すると、優しい母ポリーンが出迎えますが、姉ヴェラは見当たりません。母にヴェラの様子を尋ねると、彼女は精神状態が不安定で、地下室に籠もっていると言われます。ベスが恐る恐る地下室に降りると、顔を腫らし怯えたヴェラが泣いています。ヴェラは「ママは殺されたのよ」とベスに告げます。ベスは母が女装した男に腹を刺され、首をかき切られて殺されるシーンを思い出します。

ベスはヴェラと共に地下室に監禁されていることに気づきます。定期的に大男と女装した男が現れ、厚化粧をさせられ、人形の服を着せられた上で、レイプされ続ける日々が続きます。暴行によりベスの顔も腫れ上がります。ベスは隙を見て大男を攻撃し、ヴェラと共に家から逃げ出しますが、途中でパトカーが通りかかるも、トラックが背後から現れ、警官は射殺され、ベスとヴェラは再び捕らえられます。

### 結末:現実と幻想の狭間

ベスは出版記念パーティーに出席し、ホラー小説界の大物から『ゴーストランドの惨劇』を傑作と称賛されます。しかし、ベスの目の前をヴェラが走り抜けます。ヴェラを探すベスを母ポリーンが引き止め、「どうしてもあっちの世界に行くの?」と尋ねます。ベスは「行く」と答え、ヴェラのいる扉の向こうに飛び込みます。

ベスは再び大男と女装した男に襲われますが、警察官が踏み込み、大男を射殺します。女装した男も銃口を向けられるも従わず、射殺されます。救急車内でベスは救急隊員に、自分の理想を追い続けたことを語ります。母ポリーンは殺され、ベスとヴェラは監禁されていた間も、ベスはホラー小説家になる夢を追い続けていました。