映画「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

1日目

静かな田舎町リトル・フォールズの大通り。

リー・アボットは愛車のピックアップトラックで雑貨店に立ち寄り、オレンジ数個とミネラルウォーターを購入しました。

店主夫妻は店内のテレビで、どこかで大惨事が起こったというニュースを見ていました。

この日はリーの長男マーカスが出場する野球のリトルリーグの試合の日でした。

雑貨店の裏にある公園の野球場には、リーの妻イヴリン、長女のリーガン、次男のボーも観戦に訪れていました。

 

怪物

聴覚障害のあるリーガンは耳に補聴器をつけています。

試合が始まったその時、空から光り輝く巨大な隕石が飛来してきました。

試合は中断され、人々はその場から避難を始めました。

リーガンはリーのトラックで、マーカスとボーはイヴリンの車で帰宅することにしました。

リーは近くにいた警察官に何が起こったのか尋ねようとしましたが、そこに四つん這いで歩く正体不明の怪物が現れ、パトカーを跳ね飛ばしました。

リーは慌てて逃げようとしましたが、トラックのエンジンがかからず、やむなく徒歩で逃げることにしました。

 

ショットガンは怪物に全く効かず

イヴリンの車も謎の怪物に襲われそうになりました。

イヴリンは大混乱に陥った町から逃げようとしましたが、怪物に乗っ取られたバスと危うく正面衝突しそうになりました。

リーとリーガンは近くのレストランに逃げ込み、店内の人々と共に息を殺してやり過ごそうとしました。

ところが、客のひとりの携帯電話が鳴り、その音に敏感に反応した怪物が店内に突入してきました。

リーとリーガンは店の裏口から逃げ出しました。

警察官はショットガンで怪物を撃ちましたが全く効かず、怪物に襲われて惨殺されてしまいました。

 

474日目

474日間の間に、前作『クワイエット・プレイス』での出来事が記憶されています。

この時点で、リーとボーは怪物によって既に命を落としています。

イヴリンはショットガンを手にし、リーガン、マーカス、そして生まれたばかりの赤ん坊と共に怪物の脅威から逃れ続けていました。

一家は怪物に襲われた農家に侵入し、注意深く行動しながら物音を立てずに生活物資や酸素ボンベを手に入れました。

リーガンは手にしたニューヨーク州の地図に印を付けていました。

 

侵入者警報

イヴリンは赤ん坊に酸素マスクを装着し、防音加工の施されたトランクケースに入れると、リーガンとマーカスを連れて草原地帯を静かに進みました。

一家は裸足で静かに歩き、廃線を通り、トンネルを抜けて立ち入り禁止の廃工場にたどり着きました。

しかし、イヴリンは足元のワイヤーに引っかかり、侵入者警報を発動させてしまいました。

一家は慌てて逃げ出しましたが、次にマーカスが罠にかかり、足を怪我してしまいました。

イヴリンはマーカスの苦痛を抑えるため必死で口を押さえましたが、その時、怪物が近づいてきました。

 

地下通路

しかし、イヴリン一家は前作で怪物の弱点となる高周波を利用する方法を見つけており、リーガンがラジオから発した高音波によって怪物は苦しんで頭部の装甲を開いた隙に、イヴリンが弱点である露出した頭部をショットガンで撃ち抜きました。

工場の内部に逃げ込んだイヴリン一家は、サングラスとマスクをした男に出会い、彼の案内で工場の奥深くへと進みました。

怪物たちを避けながら地下通路を進み、ボイラー室へと逃げ込みました。

 

人間不信

その男はリーの友人であるエメットでした。

エメットは息子を怪物に殺され、妻も病気で亡くしていました。

エメットはマーカスの手当てをしながら、イヴリン一家が怪物の弱点を見つけたことに驚きました。

リーが生前に燃やしていた生存の合図である炎を知っていたエメットでしたが、人間不信に陥っていてその合図を無視していました。

 

パパが生きていたら

夜が更ける中、リーガンは眠っているマーカスを起こし、地図を見せました。

「ビヨンド・ザ・シー」という曲がラジオから聞こえてきたことで、リーガンはその曲が示す“海の向こう”にある波止場に近い孤島に放送局があり、そこで怪物の弱点である高周波を放送する計画を立てました。

マーカスは危険だとして反対しましたが、リーガンは「パパが生きていたらやっていた」と説得しました。

 

車掌の死体

翌日、マーカスが目を覚ますと、リーガンの姿はなく、書き置きにはラジオを聴き続けるようにと書かれていました。

イヴリンはエメットにリーガンを連れ戻してくれるよう頼み、エメットはその依頼を引き受けました。

リーガンは無線機とショットガンを手に、廃線跡を歩き続けます。そ

こで怪物に襲われ、廃墟と化した列車を発見します。

列車内には怪物に襲われた人々の死体が散乱しており、リーガンは車掌室にある救急箱を取ろうとしますが、車掌の死体が倒れてきて悲鳴を上げてしまいます。

 

リーガンの決意

その時、悲鳴を聞きつけた怪物が現れました。

リーガンは怪物に無線機の高周波音を浴びせ、怪物が苦しんでいる間にショットガンで攻撃しようとしますが、仕留めきれません。

危機に瀕したリーガンに駆けつけたエメットが怪物を撃退しました。

エメットはリーガンを連れ戻そうとしますが、リーガンの決意は固く、エメットもそれを理解し、彼女に同行することにしました。

 

ボイラー内に閉じ込められ

翌朝、イヴリンはマーカスに赤ん坊を託し、必要な物と痛み止めを調達するために廃工場の外に出ました。

途中でイヴリンはリーとボーの墓を訪れ、墓に結婚指輪を供えました。

そして町の薬局で痛み止めと包帯、酸素ボンベ2本を手に入れました。

一方、マーカスは赤ん坊をあやしながら、上階に住むエメットの居場所を探しました。

しかし、そこでエメットの妻のミイラ化した遺体を見つけたマーカスは驚き、うっかり音を立ててしまいました。

急いで地下のボイラー室に逃げ込んだ直後、怪物が現れてダクトを破壊しました。

マーカスと赤ん坊はボイラー内に閉じ込められ、酸素が少しずつ失われていきました。

 

港町の男たちを襲う

その夜、リーガンとエメットは波止場に到着しました。

そこで1隻のモーターボートを奪おうとしたところ、生存者と思われる少女を見つけました。

エメットが少女に近づいたとき、彼女はエメットを縛り付けたままで待ち構えていた港町の男たちが現れました。

エメットはリーガンに手話で「飛び込め」と伝え、リーガンは決断して海に飛び込みました。

エメットはリーダー格の男に襲われて悲鳴を上げ、それを聞いた怪物たちが現れて港町の男たちを襲い始めました。

海に飛び込んだリーガンは、怪物が泳げないことを知ります。

モーターボートに飛び移った1匹の怪物を追い、リーガンは別の小型船を見つけてエメットを助け出しました。

怪物を乗せたモーターボートは海に漂流し続けました。

 

換気口も確保

翌日、廃工場に戻ったイヴリンは、ダクトが失われていることに気付きました。

イヴリンは酸素ボンベのうち1本を油が溜まっている場所に置き、怪物を誘き寄せました。

そして拳銃で酸素ボンベを撃ち、爆発させて怪物を焼き殺しました。

イヴリンはスプリンクラーを作動させて怪物を混乱させ、その隙に地下に潜ってマーカスと赤ん坊のいるボイラーに逃げ込みました。

換気口も確保しておきました。

 

島の長

一方、リーガンとエメットは島に辿り着き、そこで生き残っていた人々を見かけました。

島の長はリーガンとエメットを歓迎し、自分たちは怪物が地球に飛来してきたその日にニューヨークからこの島に逃げてきたことを語りました。

リーガンは自分の補聴器を島の長に見せました。

翌朝、エメットは島の海岸で息子を偲んでいました。

すると海岸には沖合に流されたはずのモーターボートが漂着していました。

嫌な予感を感じたエメットは急いで集落に戻り、人々に避難するよう叫びましたが、エメットの不安は的中し、集落では怪物が人々を襲っていました。

 

怪物の頭部を撃ち

島の長は車のクラクションで怪物を引き寄せ、リーガンとエメットを車に乗せ、ラジオの放送局へと向かいました。

しかし、怪物に襲われてしまい、リーガンとエメットは放送室への道を急ぎました。

部屋のドアを開けた際に発した軋み音で怪物が反応し、エメットは自分が怪物を引き付ける間、リーガンを放送室に入れました。

リーガンは補聴器を取り付けたマイクに高音波を流し始め、怪物が苦しむ中、鉄パイプを頭部に突き刺して怪物を殺害しました。

同時に、廃工場ではイヴリン、マーカス、赤ん坊がボイラーに隠れていましたが、怪物が扉を開こうとして近づいてきました。

しかし、怪物はリーガンの作戦により苦しみ出し、イヴリンは怪物の頭部を撃ち、怪物を倒しました。