映画「英国王のスピーチ」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

吃音症という障害

物語の舞台は1930年代のイギリス。

ジョージ6世(アルバート)は、父であるジョージ5世から国民の前での演説を要求されるも、吃音症により大衆を失望させてしまいます。

彼は幼少期に乳母からの虐待を受け、それが原因で吃音症に苦しむようになった過去を持っています。

父ジョージ5世は息子をあらゆる方法で吃音症を克服させようと試みますが、成功しませんでした。

 

治療の試みと挫折

ジョージ6世の妻エリザベスは、吃音症の専門家であるライオネル・ローグと出会います。

ライオネルは医師ではないものの、第一次世界大戦後に多くの兵士を治療した経験を持ち、独自の治療法を提案します。

ジョージ6世は最初はライオネルの治療に抵抗を感じますが、やがて信頼関係が築かれ、治療を受けることを決意します。

しかし、ビー玉を使った治療やクラシック音楽を聴きながらの朗読など、新しい方法に違和感を覚えることも多かったジョージ6世は、しばしば治療を断念し、自信を失うこともありました。

 

王位継承の重圧

1936年、エドワード8世が恋人ウォリス・シンプソンとの結婚問題で退位し、ジョージ6世が王位を継承することになります。

ジョージ6世は自身の吃音症という障害を克服し、国民に向けて重要なスピーチを行わなければなりません。

そのプレッシャーは彼の内面に大きな影響を与え、彼の心の成長を促します。

 

ライオネルとの友情の深化

治療を通じて、ジョージ6世とライオネルの間には徐々に深まる友情が生まれます。

ジョージはライオネルを自分と同じ目線で見ることができる人物として尊重し、お互いに支え合う姿勢を築いていきます。

ライオネルはただ治療を行う医師ではなく、ジョージの心の支えとなり、彼の内面の成長を助けます。

 

決意と成長の物語

第二次世界大戦が勃発する中、ジョージ6世は国民に向けた重要な演説を行うことになります。

彼の吃音症は依然として彼を苦しめますが、ライオネルの支えを受けて自信を取り戻し、見事にスピーチを成功させます。

そのスピーチは国民に大きな感動を与え、ジョージ6世のリーダーシップと決断力を証明します。

ジョージとエリザベスは、国民に手を振りながら威風堂々とした姿を見せ、ライオネルはその姿を優しく見守ります。

彼らの友情はその後も変わることなく続き、ジョージ6世の治世においても、その絆は揺るぎないものとなりました。