映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

死んだはずの鹿

韓国のある村では、伝染病の侵入を防ぐために地域が封鎖されていました。

消毒のためにトラックが現れ、作業が行われます。

消毒係は近隣のバイオ団地で何かが漏れたと報告します。

トラックは進路を続けますが、途中で突然飛び出してきた鹿をはねてしまいます。

鹿は死亡しましたが、その後、驚くべきことに死んだはずの鹿が復活し、立ち上がる現象が起こります。

 

高速列車KTX

ソウルにある会社で活躍する敏腕ファンドマネージャー、ソグは、忙しい仕事の合間を縫って娘のスアンの誕生日を祝うために家に帰ります。

しかし、スアンはすでに他からWiiを貰っており、父であるソグは自分の欠点を感じつつも家族との時間を大切にしたいと思っています。

スアンは他に欲しいものがないか尋ねると、母である釜山にいる人と会いたいと頼みます。

家庭を顧みずに仕事を優先してきたソグは最初は断りますが、最終的にはスアンの願いを叶えるために、ソウル発の高速列車KTXで釜山へ向かうことを決意します。

 

11号車

早朝のKTXには多くの乗客がおり、その中には妊婦のソギョンと夫のサンファもいました。

列車が発車する直前、不可解な動きをする少女が飛び込んできます。

スアンが窓の外を眺めていると、プラットフォームにいた駅員が何者かに襲われる光景を目撃します。

一方、ソグは座席で眠っており、周囲の状況に無頓着です。

他の号車では切符を持たないホームレスの男が電車に侵入し、トイレでひとり何かをつぶやいています。

「みんな死んだ…」と。車掌が状況を不審に思い確認に向かいますが、11号車では先ほどの不可解な少女が乗務員に襲いかかります。

 

感染した兵士

その乗務員は感染し、乗客が次々と襲われてパニックが広がります。

10号車の乗客も感染し、暴れ回る状況になりました。

ソグはスアンを守り、まだ感染していない乗客がいる車両へと避難します。

そして列車はテジョン駅に到着します。

運転士によると、そこには救援の軍隊が到着しているとのことで、生存者たちは一時の安堵を覚えますが、救援に現れた軍の兵士たちもすでに感染しており、生存者たちに襲いかかります。

ソグはソギョンにスアンを預け、サンファとともに感染した兵士たちを阻止するために奮闘します。

 

15号車

乗客たちは次々と襲われ感染していきますが、残りの生存者たちは元のKTXに避難しようとします。

ソグたちもやっとのことでKTXに乗り込み、生存者たちは各々異なる号車に分かれてしまいます。

生存を確認したソグとサンファは、スアンやソギョンと再会するために感染者がはびこる車両を潜り抜けます。

無事に再会した後、ソグたちは感染者がいないと信じられる15号車に向かいますが、そこにいる生存者たちはソグたちが感染している可能性を疑い、15号車の扉を閉めてしまいます。

ソグたちは説得を試みますが、根拠のない疑念で拒絶され、その間にサンファは感染者に襲われてしまいます。

ソグたちは辛くも15号車に収容されますが、16号車のデッキに追いやられます。

 

緊急停車

その頃、15号車では身内を失った中年女性が絶望し、感染者たちを引き入れてしまい、多くの人が犠牲になりました。

その後、ソグは部下から電話を受けます。

感染の原因は彼らが投資した会社の問題によるものだと告げられます。

KTXは東テグ駅で緊急停車し、事故によって線路が塞がれています。

ソグたちは新たな列車を見つけ、釜山に向かう決意をします。

貨物列車が動いていることを確認し、ソグ、スアン、ソギョンは感染者たちから逃れながら乗り込みますが、多数の感染者が追いかけてきます。

列車にしがみつく感染者たちを相手に、ソグはスアンを守るために奮闘しますが、右手を噛まれて感染してしまいます。

ソグは最後の理性を保ちつつ、スアンとソギョンを運転室に避難させ、別れの言葉を告げた後、電車から身を投げ出してしまいます。