映画「隣人X疑惑の彼女のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

Xが誰なのか

笹は週刊東都でラーメン記事を担当する契約記者でした。

社会派の記事を書きたいと強く願いながらも、目立つ記事を書くことができずにもがく日々を送っていました。

そんな中、「Xが誰なのか」を探る特集が組まれ、笹はその調査チームに配属されました。

笹は、Xは危険な存在であるという予感を抱いていました。

 

Xは異質で危険だ

笹はアルバイトで生計を立てる良子と、台湾からの留学生である林怡蓮を張り込むことになります。

笹は良子が怪しいと考え、彼女に強引に接触して会話のチャンスを掴みます。

何度か食事を共にし、お互いの生い立ちや好きなものについて話すうちに、笹は良子の知識の豊かさや、偏見なく人と接する姿に惹かれていきました。

そして、自分が「Xは異質で危険だ」と決めつけ、恐れていたことに気付かされます。

 

Xらしき人

笹の中には良子への恋心と、記者としての使命感による葛藤が生まれました。

良子をXだと疑うことをやめたいという気持ちが強まり、次に台湾からの留学生・林怡蓮に疑いの目を向けます。

そんな時、笹の夢にXらしき白髪の人物が現れます。

驚くことに、その人物は良子の父親、柏木紀彦だったのです。

 

記者会見

その頃、笹は祖母の介護施設の利用料を払うために、まとまった金が必要となりました。

原稿料を得るため、笹は良子の父親に無理やり接触し、彼がXであるという記事を書き上げます。

笹が書いた記事は社会に大きな影響を与えました。

良子の実家と自宅にはマスコミが殺到し、外出するのも困難な状況になってしまいます。

収拾がつかない事態を受けて、良子の父親は記者会見を開きました。

「日本人の誰もが、自分はXではないと証明できる人間はいないのだ」と語り、それでも追及をやめないマスコミに対して、良子の母親は「彼が誰であってもいい、Xでも血が繋がっていなくても関係ない」と愛を語ります。

この記者会見に影響を受けた世論は、手のひらを返して記事を書いた笹の責任を追及するようになります。

 

惑星難民X

自分が間違ったことをしてしまったと自覚する笹のもとに、Xとして良子の父親が現れます。

良子の父親は笹に向かって「お前はXではないのか。人間を傷つければ痛みを感じるはずだ」と語りかけます。

笹は自分がXだったのだと知り、Xとしての手記を書き上げ、週刊誌記者を退職します。

笹は良子の居場所を見つけ出し、謝罪とともに良子への恋心は本当だったと伝えます。

「惑星難民X」が誰だったのかが明かされます。

1人目は良子の父親、2人目は良子、3人目は林怡蓮の彼氏である仁村拓真です。

3人とも自分がXであるという自覚があるかどうかにかかわらず、誰も傷つけずにひっそりと生き、大切な人物へ愛情を注いでいました。