映画「その夜の侍」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

日常が・・

中村は子供こそいませんでしたが、妻と穏やかな日常を過ごしていました。

ある日、彼がこっそりプリンを食べていると、妻から電話がかかってきました。

電話越しの妻は、「プリン食べてるでしょー。お見通しなんだからねー。納豆ある?」と、いつも通りの軽い会話をしていました。

しかし、その後、妻は木島が運転する車にひき逃げされ、帰らぬ人となってしまいました。

 

5年後

中村は依然として妻の骨壷を抱え、彼女の洋服や下着を抱きしめて涙する日々を送っていました。

妻の兄である青木は、中村に同僚を紹介し、お見合いを勧めますが、中村は乗り気ではありませんでした。

一方、木島と助手席に乗っていた小林は、刑期を終えて出所し、その日暮らしをしていました。

そんな木島に毎日「お前も殺して、俺も死ぬ」といった脅迫状が届くようになります。

木島はこの脅迫の犯人が中村ではないかと疑い、青木に接触します。

 

復讐

青木は中村を説得しようとしますが、中村は復讐のために姿を消してしまいます。

怒りに駆られた木島は、山中で青木に暴力を振るい、殺そうとします。

これに嫌気がさした小林は木島を殴り、青木と共に逃げ出しました。

そして迎えた8月10日、中村の妻がひき逃げされた日がやって来ます。

 

大雨の中

中村は木島と対面します。包丁を持っている木島に対して、中村も包丁を出すふりをしますが、実際には木島を刺しませんでした。

日本の法律では、二人を殺すと死刑になることを知っていた中村は、木島に自分を刺させようとしていたのです。

二人は取っ組み合い、殴り合った後、中村は木島の最近の食事内容を言い当て、「君は、君はね、、、ただなんとなく、ただなんとなく生きてるよ!」と語りかけました。

そして、二人はそれぞれの道を歩むこととなります。