映画「アイアムアヒーロー」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

人間ではなく

鈴木英雄は、漫画家のアシスタントをしている冴えない男です。

若い頃に大賞に応募した漫画が佳作を受賞したものの、その後は何度も原稿を持ち込んでは持ち帰る日々を送っています。

同棲している彼女のテッコは、生活の安定を望み、英雄に漫画家の夢を諦めるよう諭します。

現実を見ない英雄とテッコは喧嘩し、英雄は家を追い出されてしまいました。

しばらく経ち、テッコに謝って家に入れてもらおうとする英雄。

しかし、テッコは人間とは思えない動きで英雄に襲いかかり、揉み合いの末に絶命してしまいます。

 

ZQN

テッコを殺してしまった英雄は、家を飛び出しました。

仕事場に戻った英雄でしたが、同じアシスタントである三谷が血まみれで彼を迎えます。

驚愕する英雄の前で、三谷は漫画家の頭を鈍器で殴り続けます。

そして英雄は、日本にZQN(ゾキュン)=ゾンビが発生しパニックになっていること、ゾキュンは頭を潰さない限り死なないこと、噛まれると感染してしまうことを知ります。

英雄の仕事場にいた人間もゾキュンと化してしまい、三谷が殺したと言います。

 

街を脱出

しかし、そんな三谷も戦いの中でゾキュンに感染していたことがわかります。

「俺はゾキュンにはならない」と、三谷は英雄の前で自ら首を切り絶命します。

仕事場を飛び出た英雄は、趣味で使っていたクレー射撃用の銃を手に街を逃げ惑います。

街中では、何も知らない人々が瞬く間にゾキュンに襲われて感染し、地獄のような光景が広がっていました。

ゾキュンたちに追いかけられながらも英雄はタクシーを捕まえ、そこで出会った女子高生とスーツの男と共に、ゾキュンが増え続ける街を脱出します。

 

富士山を目指す

タクシーに乗り込み高速を走っていた時、急にスーツの男の容体がおかしくなり始めます。

ゾキュンに感染していた男は走り続ける車内で暴れ始め、揉み合いの末に車から突き落とされますが、次に運転手がゾキュンと化してしまいます。

意味不明な言葉を発しながら車のスピードを上げる運転手。

車を降りることができない英雄と女子高生を乗せて分離帯に突っ込み、タクシーは派手に横転します。

運良くことなきを得た英雄と女子高生=比呂美は、富士山の上は安全だというネット上の情報を頼りに、富士山を目指すことにしました。

 

アウトレットモール

その道中で、比呂美もゾキュンに噛まれていたことがわかります。

赤ん坊に噛まれたためか時間が経っても発症していなかった比呂美ですが、徐々に変化が現れ、自分を置いて逃げるよう英雄に警告します。

比呂美を置いて逃げた英雄は別のゾキュンと鉢合わせ、絶体絶命の危機に陥りますが、ゾキュンと化したはずの比呂美が英雄を助け、襲ってきたゾキュンを凄まじい力でねじ伏せます。

ぼんやりとし言葉を話さなくなった比呂美は、それでも英雄についてきました。

人間なのかゾキュンなのか判別がつかない比呂美を連れた英雄は、大きなアウトレットモールにたどり着きます。

 

リーダーの伊浦

アウトレットモールには多くのゾキュンがうろついていましたが、建物の屋上では避難した人間たちが集団生活を続けていました。

英雄は看護師の藪や物資の管理係をしているアベたちと知り合います。

アベはモールの屋上からゾキュンの群れを英雄に見せ、彼らが生きていた当時の行動を繰り返しているのだと言いました。

そして、モールを徘徊するゾキュンの中にはアベの妻もいることを知ります。

英雄はモールを仕切っているリーダー的存在の伊浦と対面します。

 

新しい支配者

見かけは優しい伊浦でしたが、実際はモールの人々を支配し、独裁的に牛耳っている男でした。

伊浦は英雄にモールの食料庫から物資を取ってくる計画に参加するよう言い、英雄の持つ銃を気に入った伊浦は、比呂美の正体を暴いて英雄を取り押さえ、銃を奪います。

比呂美は頭を撃たれ、英雄もひどい暴行を受けます。

銃を手に入れた伊浦でしたが、彼に従っていたサンゴという男が銃を奪い、伊浦を脅して新しい支配者に成り代わります。

 

地下駐車場

サンゴがリーダーとなったまま、英雄たちは食料庫へ向かいます。

地下駐車場から繋がる食料庫へ行くにはゾキュンたちの目を掻い潜らなければなりません。

サンゴは英雄や伊浦、アベたちを盾にしながら食料庫へ進みますが、その途中で伊浦が姿をくらまします。

食料庫にたどり着いたサンゴたちでしたが、急に大音量で音楽が流れ始め、音に気付いたゾキュンたちが駐車場に押し寄せてきます。