映画「ボーン・アルティメイタム」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
ジェイソン・ボーン
ジェイソン・ボーンは、依然としてCIAの暗殺者たちに追われています。
モスクワでかつて自分が暗殺したターゲットの娘に謝罪し、傷を手当てしながらロシア警察の追跡を逃れました。
6週間後
CIA本部では、ボーンの動向を追っていた女性指揮官パメラ・ランディが、ボーンの潔白を証明するテープをCIA長官エズラ・クレイマーたちに提示していました。
しかし、クレイマー長官ら上層部は依然としてボーンを危険視し、彼を見つけ出して始末する方針を固めていました。
同じ頃、イタリアのトリノでは、イギリスの新聞記者サイモン・ロスが、CIA情報員のニール・ダニエルズから「トレッドストーン作戦」に代わる新たな作戦についての情報を入手していました。
ロンドンに戻ったサイモンはその情報を記事にしようとしますが、すでにCIAに感知されており、担当者のノア・ヴォーゼンは情報源の特定と問題の収束に動き出しました。
フランスのパリで、ボーンはマリーの兄マーティンに、彼女の復讐を果たしたことを告げ、これから黒幕を突き止めると明かしました。
スペイン・マドリード
その後、新聞でサイモンの記事を読んだボーンは、彼が自分のことを取り上げていることに気づき、匿名でサイモンと接触します。
サイモンは情報源を明かせないとしつつも、「トレッドストーン作戦」に代わる新たなプロジェクト「ブラックブライアー作戦」が進行中であると伝えました。
しかし、ボーンたちの行動はCIAに察知されており、暗殺者バズに二人の始末が命じられました。
ボーンはサイモンに逃げるよう促しますが、サイモンは警告を無視して狙撃され、命を落としてしまいます。
ボーンはサイモンの手帳から情報源がスペイン・マドリードにあると判断しました。
ダニエルズの居場所
一方、サイモンの死に焦りを感じたヴォーゼンは、パメラをボーン追跡チームに加えました。
部下のトム・クローニンと共に作戦に参加することになったパメラは、サイモンの行動を探り、情報源がダニエルズであることを突き止めました。
その頃、ボーンはマドリードのダニエルズの自宅に侵入しましたが、彼はすでに逃走していました。
ボーンは室内にあったダニエルズと何者かが写っている写真を見つけ、その瞬間、失われた記憶の断片がフラッシュバックとして蘇りました。
直後、ヴォーゼンが差し向けた刺客に襲撃されますが、ボーンはこれを返り討ちにします。
そこへ現れたのは、かつてボーンと行動を共にしていたニッキー・パーソンズでした。
ニッキーはヴォーゼンに嘘の報告をし、ボーンにダニエルズの居場所を知っていることを告げて共に脱出します。
写真の人物
その頃、パメラはヴォーゼンから「ブラックブライアー作戦」の詳細を尋ねていました。
これは「トレッドストーン作戦」のアップグレード版で、CIAがホワイトハウスの承認なしにあらゆる機密作戦を展開できるものでした。
ヴォーゼンはこの作戦が外部に漏れることを恐れていましたが、パメラはボーンがただ失われた記憶を探っているだけではないかと主張しました。
ボーンはニッキーに、写真の人物が誰かを尋ねましたが、ニッキーもその人物を知りませんでした。
ボーンとニッキーはダニエルズが潜伏しているモロッコのタンジールに向かいますが、ヴォーゼンも暗殺者ディシュを送り込み、三人を始末しようとします。
トレッドストーン作戦
ボーンとニッキーは暗殺者の存在に気づきますが、ダニエルズはディシュに爆殺されてしまいます。
辛うじて難を逃れたボーンはニッキーを逃がし、ディシュを追い詰めて殺害し、彼の電話を通じてボーンとニッキーを始末したと嘘の報告を行いました。
一方、パメラは改めてボーンの経歴を確認していました。
「トレッドストーン作戦」にはボーンやダニエルズの他、写真の人物であるアルバート・ハーシュ博士も関わっていました。
ヴォーゼンはボーンが死を偽装したことを見破り、ボーンの捜索と並行してパメラを監視するよう命じました。
カーチェイス
ボーンは記憶を取り戻すため、単身アメリカのニューヨークに飛びました。
そこでCIA本部を監視しながら極秘裏にパメラと連絡を取り、彼女から自分の本名が“デヴィッド・ウェッブ”であることを知らされます。
ボーンはパメラを指定場所に呼び出し、ヴォーゼンはバズと共に先回りします。
しかしこれはボーンの策略で、ヴォーゼンのオフィスに潜入したボーンは「ブラックブライアー作戦」の極秘ファイルを盗み出すことに成功しました。
ボーンはパメラから聞いた暗号から、自分が暗殺者にされた特別研究所の住所を突き止め、ヴォーゼンが差し向けた追っ手をカーチェイスの末に振り切って現地に向かいます。
そこで待ち受けていたバズと対峙し、彼を殺さずに先を急ぎます。
川へと飛び込み
ボーンは研究所でパメラに「ブラックブライアー作戦」のファイルを渡し、彼女はファックスで外部に送信します。
一方、ハーシュ博士と対面したボーンは全ての記憶を取り戻しました。
ハーシュ博士こそがデヴィッド・ウェッブを暗殺者ジェイソン・ボーンとして作り上げた張本人だったのです。
ボーンはハーシュ博士を殺さずに屋上へ逃げ、バズと再び対峙します。
バズはボーンを殺すことをためらい、そこへヴォーゼンが現れます。
ボーンはヴォーゼンの銃撃をかわし、屋上から川へと飛び込みました。