映画「ボーン・アイデンティティー」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

記憶を失った男

地中海を航行中の漁船が、海上を漂っていた一人の男を救助します。

船医が診察すると、男の体には銃創があり、臀部にはスイスの銀行口座番号が刻まれたカプセルが埋め込まれていました。

一方、CIA本部では任務の失敗が報告されており、その任務はどうやら船上で行われたものでした。

救助された男は回復しますが、記憶を失っています。

しかし、彼は数か国語を話せ、船の技術知識も持っていました。

漁船が港に到着すると、男は船医から旅費を受け取り、スイスへ向かいます。

スイスに到着した男は、野宿しているところを警察に咎められますが、簡単に警官を倒してしまいました。

 

ジェイソン・ボーン

その頃、元独裁者ウォンボシが命を狙われたとテレビで激白していました。

彼はCIAにとって障害であり、トレッドストーン計画により暗殺される予定でしたが、実行者は行方不明となり、事態は複雑化していました。

男はスイスの銀行に行き、貸金庫の中身を確認します。

そこには、ジェイソン・ボーン名義のパスポート、時計、複数の通貨、偽造パスポート、そして銃が入っていました。

ボーンはこれらを持ち、銀行を後にしますが、銀行員が彼の動向をどこかに報告していました。

 

ボーンの行方

その後、ボーンは警察と揉めたため大使館に避難します。

窓口で揉めていた女性を見たボーンは大使館から出ようとしますが、警備員に不審がられ、実力行使に出た警備員を倒して銃を奪います。

無線も奪った後、銃を捨てて大使館内を逃げ回り、壁の案内図を見ながら逃走経路を算出し、見事に脱出します。

その後、窓口で揉めていた女性マリーにパリまでの車を頼み込み、マリーは大金を提示されたこともあり、引き受けました。

CIAでは、ボーンの行方を追い、処分命令を下し、ヨーロッパ各国の暗殺要員に指令が行き渡りました。

 

偽造パスポート

パリへの道中、マリーはボーンが無口なことを不審に思い、彼は自分が記憶喪失であることを打ち明けます。

途中のレストランで休憩中、ボーンは自分の挙動が普通ではないことに気付きます。

彼は人や車に過度に警戒する習慣が身についていたのです。

二人はパリに到着し、ボーンのパスポートに記載されていた住所のアパートに入ります。

アパートの管理人はボーンを知っていましたが、ボーン自身には自分の部屋という実感がありません。

彼は電話のリダイヤルボタンを押して、最後に連絡した場所を確認します。

それはホテルで、偽造パスポートの一つと同じ名前「ケイン」で予約されていましたが、ケインは既に死亡しており、その荷物は弟を名乗る人物に引き取られていました。

 

カーチェイス

突然、窓を破って侵入者が現れ、ボーンは格闘の末に彼を無力化します。

マリーが侵入者の持ち物を調べると、自分たちの手配書が見つかります。

問い詰めようとするも、侵入者は窓から飛び降り自殺してしまいます。

呆然とするマリーを連れ、ボーンは急いでアパートを離れます。パリ支局のニッキーはこの失敗を本部に報告します。

ボーンはマリーに警察に保護を求めるよう指示しますが、マリーは安全な場所などないと主張します。

その時、警察が車を取り囲み始め、ボーンはマリーにシートベルトを締めるように言い、パリの街中でカーチェイスを繰り広げ、警察を振り切ります。

 

ウォンボシ暗殺

死体安置所に現れたウォンボシは、ケインの遺体を確認しますが、それがケインではないと激怒します。

ニッキーがこのことを本部に報告すると、暗殺要員に新たな指令が下り、ウォンボシは狙撃され暗殺されました。

ボーンはマリーを変装させ、ケインの泊まっていたホテルに向かわせます。

マリーは色仕掛けと嘘で簡単にケインの情報を手に入れます。

その頃、ウォンボシ暗殺の報告がCIAの高官アボットに届き、ボーンを監督していたコンクリンは、これをボーンの仕業だと偽ります。

 

死んだケインは誰

パリ警察がマリーの乗り捨てた車を発見し、ニッキーが報告します。

ウォンボシを暗殺した要員に新たな指令が下り、ボーンはホテルで得た情報を元にケインが関わった会社を訪れます。

ケインの商談相手から、あるクルーザーに警備装置を取り付ける話を聞き、それがCIAが失敗した同型の船だと知ります。

ボーンは自分がケインでもあったことをマリーに告げます。

マリーは、ケインが生きているなら死んだケインは誰かという疑問を抱きます。

二人は死体安置所に向かいますが、ケインの死体はなく、弟を名乗る人物が引き取ったことを知ります。

訪問者記録簿の1ページを持ち去り、ウォンボシの名前を見つけ、ウォンボシの船と同型だったことを思い出します。

ウォンボシが暗殺されたことを知り、ネットで少し前に彼が船で襲われていたことを知ります。

 

クリスマスの飾り付け

その後、タクシーで宿に戻ると警察が集まっているのを見て、徒歩で逃げます。

ボーンはパトカーから手配書を見つけ、マリーに見せます。

マリーは恐くなって一人で逃げようとしますが、ボーンは引き留め、二人で逃げ切ることを約束します。

ボーンとマリーは、彼女の昔の恋人の別荘に到着します。

しかし、使用されていないはずの別荘にクリスマスの飾り付けがされていて、彼らは慌てます。

家主が子供たちを連れて帰宅し、マリーは今夜だけ泊めてくれるよう頼み込み、嫌々ながらも了承されます。

 

パリに一人で来るように

その頃、CIAは別荘を特定し、暗殺要員を差し向けます。

翌朝、家主の犬がいなくなったことを知り、ボーンはマリーと家主一家に地下室に隠れるよう指示します。

ボーンは別荘の車を爆破し、煙で視界を奪い、暗殺者を迎撃します。

瀕死の暗殺者から、彼もトレッドストーンの仲間であることを聞き出し、ボーンはパリで一緒だったと言われます。

ボーンは別荘に戻り、マリーを家主と共に逃がし、暗殺者の携帯電話から最後にかけた番号に電話します。

それはCIA本部に繋がり、出頭を促されます。

ボーンはマリーを殺したと嘘をつき、コンクリンにパリに一人で来るように呼び出します。

 

トレッドストーンのこと

CIAはパリでボーンを捕らえようとしますが、ボーンは待ち合わせ場所に現れず、約束を破って消えてしまいます。

コンクリンは諦めてパリ支局に戻りますが、その車には暗殺者の発信機がボーンによって仕掛けられていました。

コンクリンはパリ支局の閉鎖を指示します。

一方で、新たな暗殺者がパリに到着します。

ボーンはパリ支局の場所を突き止め、忍び込みます。

支局内で閉鎖が進められる中、ニッキーの前で警報が鳴り、電源が落ちます。

コンクリンも警戒しますが、ボーンが現れ、銃を捨てるよう指示されます。

ボーンは自分のこと、トレッドストーンのことをコンクリンに尋ねます。