映画「トゥモロー・ワールド」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
2027年11月
世界最年少の青年が18歳4ヶ月で殺害されたニュースが広まり、世界中が絶望に包まれました。
2008年にインフルエンザが世界中で大流行し、子供の大半が亡くなり、その後は妊娠しても流産するケースが増え、2009年には出生率が0%になってしまいました。
この状況により、世界は希望を失い、内戦やテロが頻発し、多くの国が崩壊しましたが、イギリスは辛うじて秩序を保っており、不法移民が殺到していました。
通行証
エネルギー省に勤めるセオ・ファロンは、ある日、爆弾テロに巻き込まれそうになります。
翌朝、セオは出勤途中に車に拉致されます。
彼を拉致したのは反政府組織『フィッシュ』で、そのリーダーはセオの元妻ジュリアンでした。
セオも以前は活動家でしたが、息子ディランがインフルエンザで亡くなったことでジュリアンと離婚し、活動からも離れていました。
ジュリアンはセオに通行証の手配を頼み、セオは一度は断るものの、文化大臣の従兄弟を訪れ、通行証を手配します。
妊娠8ヶ月
通行証を手にしたセオが乗り込んだ車には、ジュリアン、フィッシュの副リーダー・ルーク、元助産師ミリアム、そして20歳の女性キーが同乗していました。
しかし、検問所近くで暴徒に襲撃され、ジュリアンが銃弾を受けて命を落とします。
ルークは暴徒鎮圧に来た警察官を射殺し、警察の追跡を振り切り、車はフィッシュのアジトである農場に逃げ込みます。
キーはセオを納屋に呼び出し、自分が妊娠8ヶ月であることを告白します。
ジュリアンは何かあった時はセオに全てを任せるよう指示していたのです。
ヒューマン・プロジェクト
ジュリアンはキーを『ヒューマン・プロジェクト』の船トゥモロー号に乗せるつもりでした。
このプロジェクトは人類の未来のために活動する国際組織とされますが、その実態は不明でした。
ジュリアンの死後、フィッシュ内部でキーの処遇について対立が生じます。
キーが不法移民であるため、出産が政府に知られると赤ん坊が取り上げられる危険があるのです。
セオはジュリアンの殺害がルークの仕業であり、ルークがキーの赤ん坊を政治目的に利用しようとしていることを知ります。
産気
セオはキーとミリアムを連れてフィッシュから脱出し、旧友ジャスパーの家に避難します。
ジャスパーは警官シドに逮捕させ、収容所からトゥモロー号の合流地点を目指す計画を立てます。
しかし、ジャスパーの家にフィッシュのメンバーが襲撃し、ジャスパーは命を落とします。
セオとキーはシドに無事会い、収容所行きのバスに乗り込みますが、バス内でキーが産気づきます。
途中の検問でミリアムが騒ぎを起こしてバスから降ろされますが、セオとキーは収容所に入ることができました。