映画「窓ぎわのトットちゃん」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
1940年(昭和15年)
小学1年生の“トットちゃん”こと黒柳徹子は母・朝に連れられて、転校先の自由が丘にある「トモエ学園」へ向かいます。
トットちゃんは以前の学校では騒がしく、授業中に通りかかったチンドン屋を呼び寄せて演奏させるなど、問題行動が原因で退学処分となっていました。
トモエ学園の教室は廃車になった電車を利用しており、トットちゃんはそのユニークな教室に魅了されます。
彼女は校長の小林宗作先生との面接で家族構成や思いついたことをすべて話し、面接は約4時間に及びました。
小林先生はトットちゃんの素質を見抜き、彼女の入学を許可します。
トモエ学園
翌日からトットちゃんはトモエ学園に通い始めました。
好きな場所に座って良いと言われたトットちゃんは窓ぎわに座り、担任の大石先生の指導のもと、児童たちは自由に好きな学習を楽しみました。
トットちゃんは小児麻痺で手足が不自由な山本泰明と友達になり、彼を木登りに誘います。
テレビに出る
ある日、新しい電車がトモエ学園に搬入され、図書室として利用されることになりました。
水泳の授業では、トットちゃんはためらう泰明ちゃんをプールに誘い、徐々に泳げるように助けます。
夏休みには、脚立を使って泰明ちゃんを木に登らせました。
泰明ちゃんはアメリカに“テレビジョン”という装置があることを教え、トットちゃんにテレビに出るよう勧めますが、トットちゃんは箱の中に入ると勘違いして嫌がります。
ヒヨコが死に
トットちゃんは父・守綱や母・朝と夏祭りに行き、ヒヨコを飼いたいと頼みます。
ヒヨコは体が弱いと反対されますが、トットちゃんの熱意に折れて父親は買ってあげることにします。
音楽教育に熱心な小林先生は、リトミックを取り入れた教育を実践し、泰明ちゃんもそれに参加します。
やがてトットちゃんのヒヨコが死に、トットちゃんは朝に慰められ、泰明ちゃんからも励まされました。
最下位
ある日、トットちゃんは泰明ちゃんを連れて、父・守綱の交響楽団の練習場に行きますが、指揮者のローゼンシュトック先生は戦争に失望しています。
運動会では、トットちゃんと泰明ちゃんが二人三脚に挑戦し、最下位ながらも完走します。
朝は泰明ちゃんを褒め、彼の母はトットちゃんに感謝します。
1941年12月8日
日本は太平洋戦争に突入します。
父・守綱はトットちゃんに敵国の言葉を使わないように指示します。
翌年、トットちゃんは3年生になりますが、戦争の影響が身近に迫ります。
トットちゃんは相撲で同級生を打ち負かし、泰明ちゃんとも腕相撲をしますが、わざと負けて泰明ちゃんを怒らせます。
他校の児童がトモエ学園を嘲笑し、泰明ちゃんを侮辱しますが、トットちゃんはケンカを止め、みんなで学園の良さを歌います。
銀座で警官に母の服装を注意された際も、トットちゃんは機転を利かせて両親を助けます。
1943年
食糧不足が深刻化し、弁当も質素になります。
冬休みに泰明ちゃんは「アンクルトムズ・キャビン」を読み、その内容をトットちゃんに教え、彼女に貸します。
守綱はこの本に感銘を受け、魂を売ることを拒否します。
夢の中で、トットちゃんと泰明ちゃんは「アンクルトムズ・キャビン」の世界に入り込んでいます。
しかし、泰明ちゃんは亡くなり、トットちゃんは彼の葬式で本を返せなかったことを謝り、彼を忘れないと誓います。
1944年
戦況はさらに悪化し、トモエ学園の児童たちは疎開します。
小林校長はトットちゃんを抱きしめ、彼女の成長を喜びます。
1945年
トモエ学園は空襲で全焼し、小林先生は新たな学校を作る決意を固めます。
トットちゃんは家族と共に青森へ疎開し、リンゴ園でチンドン屋が行進するのを見ながら、「あなたは本当にいい子」と声を掛けます。