映画「嘘八百京町ロワイヤル」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

5,000円

則夫の京都の店にテレビ番組「あなたのお宝見せてえな」の取材が入るところから始まります。

則夫の店には、占い師として人気の娘・大原いまりの占いを目当てに行列ができています。

取材に訪れた鑑定家の億野万蔵と“陶芸王子”牧野慶太は、店内の則夫の自慢の茶碗を鑑定しますが、結果はたったの5000円。

則夫はテレビカメラの前で赤っ恥をかいてしまいます。

 

5000万円

一方、佐輔はギャラリーで展示会を開いていましたが、テレビの影響で客足が遠のき、オーナーから展示会の打ち切りを告げられます。

その頃、贋作の依頼が100万円で舞い込みますが、佐輔は怪しいと感じて断ります。

則夫の店には橘志野が訪れ、彼女の美貌に惹かれた則夫に、千利休の後継者・古田織部が本阿弥光悦に贈ったとされる「はたかけ」の写真を見せます。

「はたかけ」は志野の父の形見ですが、認知症の母が道具屋を名乗る人物に騙し取られたといいます。

警察に被害届を出すも手がかりはなく、志野の話を聞いた則夫は、過去に「はたかけ」の贋作を作った佐輔に再び贋作を作らせ、同業者のピエールに本物の所在を調べさせました。

結果、本物は古美術店「嵐山堂」にあり、その価格は5000万円と判明しました。

 

嵐山堂

則夫は志野に贋作を渡しますが、彼女はそれをネットオークションに出品。

則夫と佐輔は志野を尾行し、高級クラブのホステスであることを突き止めます。

志野は騙したことを認め、国立古美術修復センターの裏で贋作を大量に作って横流ししている実態を話します。

「嵐山堂」が関与し、甘い汁を吸っているとも。

志野の父は「嵐山堂」に先代の時代から仕えていましたが、現トップの嵐山直矢が家督を継いだ際に疎まれ、店を追われたといいます。

直矢が贋作を流すようになったのは二代目になってからだということでした。

則夫と佐輔は、評判を貶めた億野と牧野が直矢の鑑定家であることから、志野と手を組み「嵐山堂」に一泡吹かせようと決意。

 

はたかけ

則夫は友人の青山を介して内山ディレクターを紹介してもらい、テレビ番組「お宝一期一会」で直矢一派を取り上げようとします。

内山ディレクターは「嵐山堂」と交渉し、渉成園での茶会で本物の「はたかけ」を生放送で披露するよう依頼。

佐輔は再び「はたかけ」の贋作を数個作成します。

準備を進める中で、則夫と佐輔は直矢の父が知人のよっちゃんにそっくりであることに気付き、よっちゃんに父の役を演じさせる計画を立てます。

則夫は直矢に先代の筆跡そっくりの手紙を送り、直矢は怯えます。

 

結末

いよいよ「お宝一期一会」の生放送の日が到来。

嵐山堂が所蔵する本物の「はたかけ」が披露され、志野はそれで茶を点てます。

億野が絶賛した直後、仕込んでおいた複数の「はたかけ」が並び、場は大混乱。

テレビ局がCMを入れて事態収拾を図る中、則夫は直矢を問い詰めます。

直矢はよっちゃんを見て怯え、牧野が贋作作りに関与していたことを認めます。

騒動はさらに続き、億野が出来レースを暴露し、警官に扮した番組スタッフが乗り込みます。

則夫と佐輔は茶碗を持って逃亡し、直矢は警察に逮捕されますが、大金を握らせて解放されます。

 

ラストシーン

一仕事終えた則夫と佐輔たちは居酒屋「土竜」で打ち上げ。

警察官に扮したスタッフが現れ、直矢から巻き上げた金を山分けして物語は幕を閉じます。