映画「CURE」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
高部賢一
ホテルの一室で、男がベッドにいる女性を殴り殺しました。
警察官の高部はその現場に駆けつけ、喉から胸にかけてX印に切り裂かれた売春婦の遺体を発見します。
犯人は免許証を置いたまま逃走した桑野でした。
やがて桑野は全裸で発見され、事情聴取が始まります。
別の事件でも同様の手口で殺害された女性が見つかり、高部は仲の良い精神科医・佐久間(に助言を求めます。
同時に、白里海岸で記憶喪失の間宮が学校教師の花岡と会話しています。
間宮は健忘症のため話したことを覚えておらず、花岡の家で話を続けます。
花岡の妻が殺害され、X印で切り裂かれた遺体で発見されると、花岡が逮捕されます。
間宮邦彦
高部の妻・文江は精神的な問題で病院に入院しています。
高部は事件解決後に旅行に行こうと話し合います。
一方、高部と佐久間は花岡の事情聴取を進めますが、動機は不明瞭です。
その後、高部自身が催眠術を受けている可能性を感じ、深く考え始めます。
同時に、間宮は大井田巡査によって連行され、病院にいます。
間宮は奇妙な魅力で周囲を引き込み、その日のうちに大井田巡査が交番で同僚を射殺する事件が起こります。
高部と佐久間は大井田巡査に関心を持ち、その背後には間宮という若者が関与していることを知ります。
メスマ
間宮は大井田巡査と共に病院で医師・宮島に接触します。
間宮は水を流しながら催眠術を試みますが、タバコの欲求に苦しんでいます。
高部は間宮を参考人として拘束し、彼の行動の謎を解明しようとします。
留置所での捜査中、間宮の自宅で精神医学に関する書籍と『メスマ』という本を発見します。
佐久間の調査によれば、メスマは催眠療法の先駆者であり、その技術は日本でも試みられていたことが分かります。
さらに、かつて医大で研究を行っていた間宮が火傷事故で記憶を失った経緯が明らかになります。
伝道師
高部は文江を沖縄に送ることを決意し、彼女の治療を考えます。
しかし、佐久間が死亡するという出来事が起こります。
高部は精神的に不安定になり、廃屋に向かいます。
そこではかつての病院の光景が現れ、高部は幻覚を見始めます。
一室で、催眠療法を行っていたとされる男性の写真を見つけた高部は、間宮に遭遇します。
間宮はその男の使命を継いで催眠療法を行う「伝道師」であると語ります。
高部は決意し、間宮を射殺します。院長室には蓄音機があり、男の声が催眠術をかける音声を再生しています。
高部はその声に聞き入ります。
ラストシーン
高部は通常通りのレストランに座っていますが、ウエイトレスの様子が変わって見えます。
彼は間宮の後を継いだ「伝道師」としての光景を感じ取ります。