映画「ミュージアム」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

事件発生

自宅で寝ていた沢村に、事件発生の電話がかかってくる。

現場に急行すると、彼の部下・西野が豪雨の中で嘔吐していた。

そこで発見されたのは、犬に食い殺された無惨な姿の被害者だった。

現場にいた犬も検査を受け、その体内から「ドッグフードの刑」と書かれた血まみれの紙片が見つかった。

被害者は20代の女性で、犬を飼っていたことが判明するが、犯人は依然として不明のままだった。

 

刑の名

数日後、また別の場所で殺人事件が発生する。

次に見つかったのは、肉をそぎ落とされた男の死体。

椅子にテープでくくりつけられ、近くには計りが置かれており、中には男の肉が入っていた。

現場からは再び「刑の名」が記された紙片が発見される。

警察は最初の事件の被害者との接点を捜査し、両者が「少女樹脂詰め殺人事件」の裁判で陪審員を務めていたことを突き止める。

この事実により、捜査は急展開を迎えるが、沢村の妻・遥もその裁判の陪審員だったため、彼は不安に苛まれる。

 

犯人の動機

遥に連絡を取るが繋がらず、彼女は家庭を顧みない沢村に嫌気がさし、息子を連れて家を出ていた

妻の無事を祈る沢村だが、犯人の殺人は止まらない。

裁判で陪審員を務めた人々を保護しようとするも、警察が到着する頃には既に殺人が行われていた。

結果として、5人が「刑の名」のもとに殺されてしまう。

ある日、沢村は犯人と遭遇し、負傷する。

同時に、犯人により妻・遥が連れ去られてしまう。

沢村は部下の西野を呼び出し、捜査の進展を確認するが大した成果はない。

犯人の動機を探る中で、犯行が怨恨ではない可能性を考え始める。

 

カエル男

裁判で有罪となり死刑となった男が留置所で自殺しており、犯人がその男の復讐を目的としているわけではないかもしれないと気づく。

思案に暮れる沢村の前にカエルの被り物をした男が現れる。

雨の中、店の外に出て追いかけるが、車にはねられてしまう。

幸い大事には至らなかったが、カエル男の後を追うのは西野に任せた。

沢村が動けるようになった頃には二人はビルの屋上にいた。

そこで、西野を突き落とそうとするカエル男と対峙するが、男は沢村の説得に応じず、西野を突き落としてしまう。

 

一軒の屋敷

西野は死亡し、沢村は怒りにまかせて車から飛び降り、重要参考人として追われることになる。

単独で犯人を追い続ける沢村は、男が光に対するアレルギーを持っていることを突き止める。

町の病院を巡り、ついに橘という女医に辿り着く。

銃を突きつけて問いただすと、彼女は男の存在を教える。

指定された場所に急行し、一軒の屋敷に辿り着く。

地下に潜り込んだ沢村は、これまでの被害者の写真や模型、そして自宅の監視映像を発見する。

そこで突然背後から襲われる。

 

冷蔵庫の中

目を覚ますと、沢村は狭いコンクリートの部屋に監禁されていた。

そこには、妻と息子を模したようなマネキンがあり、小さなマネキンの手にはジグソーパズルが入った箱があった。

ドアは頑丈でロックされており、パスワードを入力しないと開かない。

与えられたハンバーガーとコーラを食べながらパズルを完成させると、現れたのは「E,A,T」の文字だった。

沢村は嫌な予感を抱きながら部屋を出ると、冷蔵庫の中に妻と息子の切断された頭があった。

叫ぶ沢村の前にカエルのフードをかぶった男が現れる。

 

太陽の光

怒りに駆られて追いかける沢村は、途中で男を発見し銃を突きつけるが、それは死んだと思っていた妻の遥だった。

抱きしめる沢村の背後に本物の犯人が現れ、息子を人質に取って遥を撃つよう要求する。

遥も息子のために銃を向けるが、警察が駆けつけ、犯人は逃走を図る。

だが家は既に警察に包囲されており、太陽の光を浴びた犯人は顔が腫れ上がり、その場に倒れて気を失う。

 

結末

事件から数ヶ月後、沢村一家は平穏な日々を取り戻そうとしていた。

犯人は女医の橘によって殺されようとしていた。

晴れた日、沢村の息子の運動会で、沢村と遥は息子の晴れ姿をカメラに収めていた。

その姿は理想的な家族そのものであったが、カメラに映る息子は首をかきむしっていた。