映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

病院での始まり

ニューオリンズの病院で、老女デイジーが最期を迎えようとしていた。

彼女は娘のキャロラインに、ベンジャミン・バトンの日記帳を読み聞かせてほしいと頼む。

物語はこの日記帳を通じて語られていく。

 

ベンジャミンの誕生

1918年、第一次世界大戦が終わった日にニューオリンズで、生まれたばかりの赤ん坊が老人施設の前に捨てられていた。

その赤ん坊は、顔が老人のように見えた。

施設の経営者であるバトン夫婦はこの赤ん坊を見つけ、クイニーは神からの贈り物だと言い張り、夫の反対を押し切って育てることに決める。

医者はこの赤ん坊が長く生きられないと告げるが、赤ん坊はベンジャミンと名付けられ、施設で育つことになる。

 

1930年

ベンジャミンは成長しても歩けず、車椅子で生活していたが、徐々に若返り、杖を使って歩けるようになる。

その頃、施設の入居者の孫であるデイジーと出会い、自分は老人ではなく子供だと彼女に打ち明ける。

周囲の人々はベンジャミンを老人だと思っていた。

 

1936年

17歳になったベンジャミンは、身体がさらに若返り、独立心が芽生える。

彼は世界を知りたいと思い、船員になることを決意。

デイジーには手紙を出すことを約束し、彼女はバレエ学校に入り夢を追うことになる。

二人はそれぞれの道を歩み始める。

 

失恋

船上では老人と思われていたベンジャミンは、一人の婦人と恋に落ちるが、その関係は長続きせず、婦人は去っていく。

太平洋戦争が勃発し、ベンジャミンの乗る船も軍用船となり、戦争に参加する。

 

1945年

戦後、26歳になったベンジャミンはニューオリンズに戻り、クイニーに温かく迎えられる。

再会したデイジーは都会的な雰囲気を漂わせ、二人の気持ちはすれ違い離れてしまう。

数年後、デイジーはパリで事故に遭い、バレエダンサーとしての夢を絶たれる。

見舞いに訪れたベンジャミンにデイジーは心を閉ざし、彼は再びニューオリンズに戻る。

 

結婚

デイジーがニューオリンズに戻ると、二人は再び心を通わせ、結婚する。

娘キャロラインが生まれ、幸せな日々が続くが、ベンジャミンは自分が若返り続けることから父親としての責任を果たせないと感じ、何も告げずに姿を消す。

後にベンジャミンは再びデイジーの前に現れ、娘キャロラインに会いたいと願うが、デイジーはそれを拒む。

ベンジャミンは再び去っていく。

 

少年

何年も経ち、施設からデイジーに連絡が入る。

身元不明の少年がデイジーの住所を持っていたというのだ。

会いに行くと、それは若返り続けたベンジャミンだった。

デイジーはベンジャミンを見守り続け、彼が赤ん坊になり死を迎えるまで世話をする。

ベンジャミンが亡くなる瞬間、デイジーは彼が自分を覚えていると感じる。

そしてデイジーもまた、自身の最期を迎えるのだった。