映画「羊たちの沈黙」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

連続殺人事件

アメリカ各地で若い女性を狙った連続殺人事件が発生し、被害者の遺体は皮を剥がされて川に捨てられるという特徴がありました。

この殺人犯は「バッファロー・ビル」と呼ばれ、捜査は難航を極めます。

FBIのクロフォード主任捜査官は、連続殺人犯の囚人たちにアンケートを取って参考にしようとしますが、元天才精神科医のハンニバル・レクター博士だけが協力を拒みます。

クロフォードはFBIの訓練生・クラリスを派遣し、レクターから情報を引き出そうとします。

礼儀正しく接するクラリスに興味を持ったレクターは、隣の房のミグズがクラリスに無礼を働いたことへの詫びとして、彼女に捜査のヒントを与えます。

レクターが借りていた倉庫には、バッファロー・ビルの犯行に関する証拠が残されていました。

その後、新たな犯行が発生し、被害者は上院議員の娘キャサリンでした。犯人は被害者を3日間生かした後に殺していました。

 

トラウマ

クラリスは新たな犠牲者を出さないため、クロフォードの許可を得て、刑務所移送の好条件を提示してレクターの協力を求めます。

しかし、精神病院の院長チルトン医師がその企みに気付き、出世の足がかりにしようとレクターにクラリスたちの条件が嘘であることを伝え、代わりに自分が手配したと手柄を横取りします。

上院議員にレクターを会わせ、犯人の名前を言わせますが、それは偽名でした。

クラリスはすぐにその偽名に気づき、レクターに会いに行きます。

レクターはクラリスの過去と引き換えにヒントを教えると約束します。

クラリスは幼い頃に父を亡くし、親戚の家で子羊が屠殺される現場を見たことがトラウマになっていると語ります。

クラリスのトラウマを聞いて満足したレクターは、犯人が性倒錯者であり、「切実な欲求が犯行の引き金になっている」と伝えます。

 

チルトン医師を殺害する

その後、レクターは警備員3人を殺して脱獄します。

クロフォード捜査官は精神病院で性倒錯者と診断された者のところへ突入しますが、成果は得られませんでした。

同じ頃、第1の犠牲者の周辺に犯人が潜んでいると考えたクラリスは家を突き止め、犯人を射殺してキャサリンを救出します。

クラリスの卒業式にレクターからお祝いの電話がかかり、彼は「これから古い友人と食事をする」と告げて電話を切りました(暗にその友人・チルトン医師を殺害することを示唆しています)。