映画「コップランド」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

1970年代

鉄道員が郊外に特権的な町を持てたことへの反発から、鉄道警官も鉄道員だとこじつけて、ギャリソン郡に警官の町が誕生しました。

それから四半世紀が過ぎ、町の保安官となったフレディは、鬱屈とした日々を送っていました。

彼は警官への憧れを捨てきれず、注意散漫に運転していたところ、車を路肩に落としてしまいました。

一方、赤ん坊を救ったことで新聞の英雄になった若い警官マレーは、帰宅途中に車をぶつけられ、相手を追跡します。

追跡した車の運転手は、マレーが警官だと示しても止まらず、銃のようなものを見せて撃つ仕草をしました。

驚いたマレーは反射的に発砲し、相手の車は止まりましたが、マレーはその車に追突してしまいます。

 

内務監査室

事件現場の橋は混乱し、マレーの発砲を不当とする所轄警察は、車に発砲の痕跡がないと判断して彼を処罰しようとします。

マレーの親類であり同僚でもあるレイたちは、彼を助けるために車に銃を仕込もうとしますが、その違法性を咎める者には銃口を向ける始末です。

さらに、マレーが川に飛び込んだという報告があり、事態は一層混乱します。

翌朝、フレディは自分の起こした事故を気にしていましたが、助手が適当に誤魔化そうとします。

しかし、フレディはそれを差し止めました。

その時、マレーが死んだニュースが流れます。

ティルディンの指揮する内務監査室では目撃者の聴取が行われ、警官たちはマレーの死を疑っています。

 

人柄

フレディと保安官助手がスピード違反の取締りをしている最中、大幅に制限を越えている車を助手が止めました。

その車にはマレーが隠れていました。

運転手たちは警官であることを高圧的に示し、見逃すよう言います。

フレディは助手を抑え、彼を見逃して行かせますが、去っていく車から顔を覗かせるマレーを見つけました。

マレーを匿うレイたちはカフェで彼の処遇に悩んでいました。

そこにティルディンがやって来て様子を伺って帰ります。

ティルディンはフレディに会い、彼の人柄を見込んで名刺を渡し去って行きました。

 

マレーの事件

フレディは古い馴染みのリズの家を訪ね、彼女からレイの妻ローズの悩みを聞きますが、リズは夫のジーイには相談していませんでした。

レイはローズに会い、話を聞きます。

彼女は文句があるならジョーイに直接言いに来るように言い、浮気していることを告白しました。

フレディの友人フィッギスは、裏道の法則を知らないからと批判的に言い、町の住人にも批判的でした。

フレディがリズを事故から救ったときに難聴になり、警官に採用されなかったことにも怒っていました。

酒に酔ったフィッギスは、以前の押収品横領の疑惑を持ち出し荒れ始めます。

そして、昔の相棒であるダニーの遺影を前に、レイの尻拭いをしたと騒ぎます。

フレディはそんな彼を連れ出しました。

 

休暇

リズが夫を締め出して仲裁に駆け付けるなど、フレディは保安官というよりも、警官の町の小間使いのような立場でした。

そんな時、フィッギスの家が火事になり、彼の妻が大火傷を負います。

現場に駆け付けたフィッギスは、変わり果てた妻に「なぜ帰ってきた」と聞きます。

妻は「会いたくなった」と言い、夫に会えたことに喜びながら亡くなりました。

フレディが報告書を書いていると、レイが訪ねてきます。

行き場のないフィッギスは事務所にいて、レイを見て「復讐してやる」と口走ります。

フレディは漏電が原因だとして彼を押し留めます。

レイはフレディに休暇を取れと言いに来たのでした。

 

警告

テレビでは、ダニーが大陪審直前に自殺したことを引き合いに、マレーも司法制度を信用できずに自殺したという報道が流れます。

死体のないマレーの葬儀が行われ、リズとローズが顔を合わせ、ジョーイは気が気ではありませんでした。

葬儀の後、フレディは事務所に戻ります。

すると監査の捜査官たちが待っていました。

ティルディンはレイたちが後ろ暗いことをしているとし、ダニーを殺したのも彼らだと睨み、フレディの良心に訴えて協力を頼みました。

レイは電話で、マフィアからマレーの始末を指示されていました。

そこにフレディが訪ねてきます。

彼は監査が来たことを話し、マレーが生きていることも知っていると言います。

そんなやり取りを横目に、ローズは無理矢理マレーにナプキンで包んだグラスを渡します。

フレディが家に戻ると、マレーは皆と他愛のない会話を交わしてトイレに入ります。

そこでローズから渡されたナプキンに「あなたを殺す気よ」と警告され、動揺します。