劇場版 「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

結婚パーティー中に

ある日、コナンと少年探偵団が街を歩いていると、警察官の奈良沢が電話ボックスで銃で撃たれたところを目撃します。

コナンはすぐに犯人を追いかけますが、取り逃してしまいます。

奈良沢は左胸を抑えながら息を引き取ります。

その夜、芝巡査部長がマンションの地下駐車場で射殺され、連続警察官射殺事件が発生します。

そんな中、白鳥警部の妹の結婚パーティーが開かれ、コナン、蘭、小五郎、そして蘭の母である妃英理も出席します。

コナンと小五郎は高木刑事から連続警察官射殺事件について話を聞きますが、白鳥警部に「Need not to know」(知る必要のないこと)と言われてしまいます。

しかしその後、停電が発生し、トイレにいた佐藤刑事が銃撃されます。

同じ場所にいた蘭は、停電直後に懐中電灯で佐藤刑事を照らしたため、自分のせいだと思いショックで逆行性健忘症で記憶を失ってしまいます。

 

事件の始まりは約1年前

目暮警部は一連の事件について話し始めます。

外科医の仁野保が自宅で手首を切って亡くなっているのが発見されました。

手術ミスで訴えられていたことと、自殺を示唆する文章が見つかったため、仁野は自殺とされました。

しかし、妹の環は彼が自殺ではないと主張します。

また、仁野がミュージシャンの小田切敏也と口論していたところが目撃されていました。

警察は、薬物を巡るトラブルで揉めていたのではないかと考え、奈良沢、芝、佐藤、友成警部の4人で張り込みを開始します。

その張り込み中に、友成警部が心臓発作で倒れ、救急車を呼ぼうとするも制止され、そのまま亡くなってしまいます。

このことで友成警部の息子、友成真は警察を責め、行方不明となりました。

事件現場で目撃されていたことや、父親の復讐を考慮して、彼が容疑者として浮上しました。

 

水が怖い

最近になって、小田切が警視庁刑事部長の息子であることが判明し、捜査がやり直されることとなり、警察内部では「Need not to know」と口外を禁止されました。

また、犯人が左利きであることが判明し、仁野が右手首を切っていたことから返り血を浴びずに殺す方法でもあったため、これは自殺ではなく他殺の可能性が高いことが明らかになりました。

蘭が退院し、記憶を失っているため、母親の妃英理が探偵事務所に一時的に住むことになります。

ある雨の日、蘭がタクシーから降りる際に傘をさしたところ、異常に怖がる様子を見せます。

小五郎は、佐藤刑事が撃たれた現場が水浸しだったため、蘭が水たまりを怖がっているのだと推測します。

 

 

英理と蘭、コナンで買い物に行く途中、蘭が電車のホームから突き落とされます。

コナンが咄嗟に飛び降り、間一髪で蘭を救います。

この事件から、コナンは蘭が犯人の顔を見ている可能性があると考え、捜査を始めます。

一方で、蘭の記憶が戻るかもしれないと考えた英理は、蘭を少年探偵団や阿笠博士、親友の園子、小五郎、高木刑事と一緒にトロピカルランドに連れて行きます。

その間、コナンは仁野の妹・環と接触し、捜査資料を見せてもらいます。

環から「仁野は元々左利きだったが、右利きに治した。しかし咄嗟のときには左手を使う」と聞かされ、ある人物が思い浮かびます。

 

トロピカルランド

犯人の目星がついたコナンは、蘭たちがトロピカルランドにいることを知り、急いで向かいます。

トロピカルランドでは、怪しいリスの着ぐるみが蘭に近づいてきたため、少年探偵団と小五郎が取り押さえます。

着ぐるみの中身は友成警部の息子、友成真でした。

彼はナイフを所持していましたが、自身の無実を証明しようとしただけでした。

友成真は、小五郎に対して、芝刑事の現場や佐藤刑事の名前で結婚パーティーに呼ばれたこと、そして犯人に嵌められたと思い相談しようとしていたと話します。

小五郎は、蘭が再び狙われる危険があることに気づきます。

 

真犯人

トロピカルランドに到着したコナンは、探偵団に人の多い場所で蘭を守るよう指示しますが、阿笠博士が狙撃されてしまいます。

これを見た蘭はひとりで逃げ出しますが、コナンが見つけ出し、安全な場所へ連れて行きます。

真犯人は、蘭の診療医である風戸でした。

奈良沢が亡くなった時に胸を掴んだのは心療内科を示しており、コナンは風戸が両利きであることに気づいていました。

風戸は元々外科医でしたが、仁野のミスで手首を切られ、心療内科に転向しました。

仁野が故意に自分の手首を切ったことを知った風戸は、彼を殺害し、その後、再捜査を恐れて当時の捜査員を次々と殺害しました。

佐藤刑事を傘越しに撃ち、硝煙反応が出ないようにしたのです。

蘭は水たまりではなく、傘を怖がっていたのでした。