映画「三度目の殺人」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

死刑が確定

弁護士の重盛朋章は、容疑者の三隅高司から依頼を受ける。

三隅は先日、男性を殴打し、ガソリンをかけて焼き殺した殺人容疑で逮捕されていた。

彼は最初から罪を認め、窃盗も行っていたため死刑が確定していた。

減刑を望む三隅を引き受けた重盛は、周辺の調査を開始する。

彼の同僚である摂津大輔は、三隅に疑いの目を向けていた。

最初に会ったときから、三隅が供述を繰り返し変えるのに嫌悪感を抱いていた。

重盛も同様に不信感を抱く。

 

被害者の妻と娘

重盛は何度も三隅を訪ねるが、彼の話は一貫しない。

真実を掴むのが難しい。

暫定的には死刑を回避し、無期懲役を目指して調査を進める。

ある日、重盛は三隅の住居を訪れると、予想外の事実が明らかになる。

被害者は三隅が働いていた会社の社長であり、彼を解雇した男性だった。

三隅の供述通り、殺人は明らかな怨恨によるものであるようだ。

そして、現在メディアで注目されているのは、被害者の娘・山中咲江と母親・山中美津江である。

 

 

重盛は三隅の自宅へ向かい、大家に訪ねてこの家を訪れた人物について尋ねる。

すると、足の悪い少女が目撃されていたという。

その少女こそが被害者の娘・咲江であり、三隅と被害者の娘との間に何らかの関係があったことが判明する。

さらに、彼が被害者の妻・美津江とやりとりしたメールが明らかになる。

そのメッセージには、「例の件お願いします」と書かれており、妻からの三隅への依頼を示していた。

『妻・美津江が主犯となる保険金殺人事件』という考えも浮かぶが、確たる証拠はない。

重盛はますます不信感を募らせ、頭を悩ませる。

 

裁判の日

裁判の日が迫る中、重盛は部下と共に北海道へ向かっていた。

三隅の殺人は初めてではなく、かつて30年の刑を受けた事件の詳細を聞きに来たのだ。

しかし、当時の事件を知る人々も彼の供述の変遷に戸惑っていた。

重盛たちが分かったのは、殺人の事実と、変わらぬ謎めいた性格、そして消息の掴めない三隅の娘だけだった。

裁判の日が訪れる。

その日、裁判では『保険金殺人を企んだ被害者の妻・山中美津江を主犯とした事件』が予定されていた。

しかし、美津江は口を割らなかった。

そして裁判後、重盛たちの事務所を訪れたのは、娘の山中咲江だっ