映画「セシボン」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

喫茶セシボン

1970年代、喫茶セシボンは大学生たちがフォークソングを歌う聖地でした。

セシボンのトップスター、ヨンナムがプロとして活動を始めた後、ヒョンジュが新たなトップとなりました。

しかし、ヒョンジュも医学部の勉強に専念するためフォークソングからの引退を宣言します。

それでも、地方から訪れた女子学生たちの頼みで1曲だけ歌い、観客を喜ばせました。

観客はヒョンジュの優勝を信じていましたが、そこに現れたのがチャンシクでした。

彼はギター片手にマイク無しで歌い、見事に優勝をさらいました。

 

ライバル

悔しさから引退を撤回したヒョンジュは、ライバルとなったチャンシクとの一騎打ちを続けました。

その後、4連覇を狙ったチャンシクを倒し王座に返り咲いたヒョンジュは、仲間たちと居酒屋で祝杯を挙げていました。

セシボンのマネージャー的存在のチャンヒは、トイレで低音の声で歌うグンテという学生を見かけます。

やがてヒョンジュとグンテは喧嘩になり、周囲も巻き込んで大騒ぎに。

結果、全員が警察に連行されました。

 

トリオ結成

セシボンの社長キムは「ヒョンジュとチャンシクをデュオにしよう」と提案しますが、犬猿の仲である二人ではうまくいかないと判断し、トリオにすることに。

そこでチャンヒは、いい男がいると言ってグンテを連れてきました。

グンテはギターも弾けず楽譜も読めない上、ヒョンジュと喧嘩していたため、全くまとまりません。

セシボンでチャンヒに全員が辞めると言い出しましたが、そこへ4人の女子大生が現れ、舞台で歌い踊り始めました。

その中の一人、ジャヨンに3人は一目惚れします。

 

ビーチでキャンプ

ジャヨンはチャンヒの友達で、3人に紹介されました。

3人はジャヨンに会いたい一心で歌うことに決め、ジャヨンに歌を聞かせ感想を求めました。

ジャヨンは「二人の天才、ヒョンジュとチャンシクの間に入るグンテが良い味を出していて、絶対に必要だ」と評価しました。

その後、3人とジャヨンたち4人はビーチでキャンプを楽しみました。

ジャヨンはそこで、体の不自由な双子の妹セヨンの話をしました。

知らない間にチャンシクとヒョンジュがジャヨンに告白し、振られていたことをグンテは知りませんでした。

 

グンテにキス

翌日、グンテは街でセヨンに偶然出会い、バスに乗せて送りました。

部屋に戻り、居候しているチャンヒにセヨンのことを話すと、「それはジャヨンが演じている役だ」と教えられます。

早速グンテはジャヨンの芝居を見に行き、楽屋でセリフのことで叱られ落ち込んでいるジャヨンを見つけました。

深夜、セシボンで練習しているグンテと再会し、チャンヒが作った歌を自作だと言って歌い、ジャヨンに告白しました。

ジャヨンはグンテにキスをしました。

 

トリオ・セシボン

セシボンは3人を売り出すために改装に入りました。

一方、ジャヨンはオーディションに合格し、女優デビューを果たします。

改装期間中、実家に帰っていたグンテの元へジャヨンが訪れ、二人は愛を育みました。

セシボンが改装オープンし、3人は「トリオ・セシボン」として売り出されました。

彼らは大人気となり、次々とラジオやテレビへの出演が決まりました。

大喝采を浴びた後、映画監督のミョンチャンが来賓として紹介されました。

そばにはジャヨンもいました。

ミョンチャンは観衆の前でジャヨンにプロポーズし、彼に憧れて演劇を始めたジャヨンはそのプロポーズを受け入れました。

 

グンテが全てを白状した

ショックを受けたグンテはラジオ放送に姿を見せず、軍隊に入隊しました。

ヒョンジュとチャンシクは「ツイン・フィリオ」という名でデビューし、快進撃を続けました。

そんな中、刑事がチャンヒを訪ねてきました。

大麻の取締りで、チャンヒ、ヒョンジュ、チャンシクが逮捕され、有名人の大麻所持を捜査する網にかかっていたのです。

スターを失ったセシボンは閉店。

刑事は「グンテが全てを白状した」と言いました。

 

20年後

チャンヒはサンフランシスコで在米韓国人向けのラジオ放送のDJをしていました。

そこにジャヨンが訪れ、昔話をして別れた後、チャンヒは出張で来ていたグンテに再会しました。

二人は昔話に花を咲かせ、夜通し飲み明かしました。

翌日、チャンヒはグンテをスタジオに呼び、番組収録をしました。

そこでグンテに歌わせたのは、かつてグンテがジャヨンに自作だと偽って聞かせた歌でした。

翌日、車の中でこの放送を聞いたジャヨンはスタジオを訪ねました。

しかし、収録された放送と分かり、韓国へ帰るため空港へ向かいます。