映画「もっともあぶない刑事」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
タカとユージ
神奈川県警港警察署の刑事、鷹山敏樹と大下勇次は、銃の製造工場に踏み込み、宮坂という人物を逮捕しようとしますが、銃で反撃され逃げられてしまいます。
工場の外では後輩刑事の町田透が見張っていましたが、町田がかっこつけている間に、宮坂を見失ってしまいます。
宮坂は暴力団の銀星会に銃を卸している人物です。
タカとユージは宮坂の保護者と見られる銀星会の前尾源次郎に話を聞こうとしますが、前尾は宮坂を知らないと言います。
苛立ちながらも話をしていると、町田から近藤課長が銀星会を追っていることを知り、怒っているから帰って来てほしいと電話がかかります。
署に戻ることにします。
市民からの苦情
その後、タカとユージは襲われますが、すべての犯人を返り討ちにします。
しかし、街で暴れる彼らの行動に対し、市民からの苦情が神奈川県警港警察署に殺到します。
近藤課長は勝手な行動をしたタカとユージを叱り、自分の許可なく銀星会に手を出さないよう誓約書に署名させます。
その後、宮坂が撃った銃の弾道痕が、15年前の貿易商殺人事件で使用された弾のものと一致します。
この事件は肩が触れたことから被害者と揉めた2人のチンピラによって引き起こされ、一人は射殺され、もう一人は逃走して行方不明となっていました。
事件は4日後に時効を迎える予定です。
近藤課長はタカとユージに、宮坂を直接追わず事件を解決するよう指示を出します。
貿易商殺人事件
タカとユージは貿易商殺人事件の担当刑事であった神奈川県警本部警備局長の本多政義に話を聞きに行きます。
本多は当時の捜査資料を見ながら、アジトに踏み込んだ際に発砲され、江本浩司というチンピラを射殺したことを話します。
もう一人の犯人の名前は分かっていませんでしたが、逃げた犯人の手には本多が撃った傷跡が残っていました。
本多は犯人を逮捕できなかったことを悔しがっており、タカとユージを激励します。
宮坂は頭を撃たれ死亡
タカとユージは銃の製造工場に残されていた写真の女性、江本真由美を調べることにします。
町田の調べによると、真由美は宮坂に付き纏われて怯えているとのことで、タカとユージが真由美の店を張り込んでいると、宮坂が現れ、真由美を脅している声が聞こえます。
様子を見ていると、宮坂が真由美に銃を突きつけたため、タカとユージは慌てて助けに向かいます。
しかし、宮坂は真由美をタカとユージに投げ、逃走してしまいます。
タカとユージは宮坂の乗った車のタイヤを撃って止めようとしますが、停車した車の中で宮坂は頭を撃たれ死亡していました。
片手だけ手袋
タカとユージが真由美の家を張っていると、部屋の中でヒットマンに襲われている真由美の姿が見えます。
タカとユージが助けに向かうと、ヒットマンから銃で反撃されます。
大下がヒットマンを追い、鷹山が逃げる真由美を追います。
大下はヒットマンを追い詰めるも反撃され首を絞められます。町田は目を瞑って銃を撃ち、ヒットマンの腕に当てるものの、そのまま逃げられてしまいます。
鷹山は真由美の後を尾行していると、突然男にナイフを突きつけられ車に乗るよう脅されます。
その男は片手だけ手袋をしていました。
鷹山が刑事に撃たれたのか聞くと、男は口籠ります。
男は真由美と知り合いであり、鷹山に手錠を嵌め、真由美に運転するよう指示します。
婚約者の北野和夫
一方、大下は町田と共に銀星会を張っていました。タカとユージは宮坂の車を正面から撃ったにも関わらず、宮坂はこめかみを撃たれて死亡していました。
大下は宮坂を撃ったのはヒットマンであり、銀星会と関係があると考えます。
大下たちが事務所から出た前尾の車を尾行すると、あるホテルに辿り着きます。
前尾たちが降りた階で張っていると、現れたのはヒットマンではなく本多でした。
鷹山は小屋に監禁されます。
後2日で時効を迎える理由を尋ねるが、男は話そうとしません。
しかし、真由美は逃亡生活に嫌気がさし、自分が江本浩司の妹であることを打ち明けます。
鷹山は隠していた銃で反撃し、男に手錠を嵌めて捕らえます。
真由美は真実を話すため、婚約者の北野和夫を助けて欲しいと鷹山に頼みます。
そこに、ヒットマンが仲間を連れて現れます。
鷹山は真由美たちを屋上に匿い、単身で戦いに向かいますが、ヒットマンに捕まり殺されそうになります。
そこに大下が現れ助けられますが、逃げたヒットマンが屋上に行き、北野を庇った真由美が撃たれます。ヒットマンは仲間と共に逃走します。
本多の功績
真由美は瀕死の状態で病院に運ばれ、北野は連行されます。
真由美は息も絶え絶えで、これまでのことをタカとユージに話します。
北野は沖縄に隠れていたところを宮坂に見つかり、貿易商殺人事件に使われた拳銃を奪われます。
しかし、北野が再び行方をくらましたため、宮坂は真由美に付き纏っていたのです。
さらに、北野と浩司に殺しを命じたのは銀星会の前尾であり、幹部にしてやると言われ、2人は殺しを承諾したのでした。
町田は銀星会についての情報を改めてタカとユージに話します。
前尾が銀星会の会長になったのが10年前で、覚醒剤の密輸を始めて組織を拡大していったこと、対抗していた組織が次々と解体され、その指揮を執っていたのが本多であったことが明らかになります。
本多はこの功績により出世していました。
タカとユージはこのことを近藤課長に報告しますが、本多が銀星会に繋がっている証拠は何もありません。さらに、神奈川県警は北野の身柄を明け渡すよう命じていました。
時効まで
近藤課長は鷹山たちに銃と警察手帳を置いて行くよう命じ、勝手な行動を慎むよう強く言い渡します。
しかし、タカとユージは変装をして護送車を襲撃し、北野を誘拐します。
これは時効まで北野を守るための行動でした。
北野はタカとユージに、貿易商が抱えていた麻薬の密輸ルートを奪うために前尾から殺しを命じられたことを話します。
北野が迎えに来ると思っていたのは前尾ではなく本多で、浩司はその場で殺されてしまったのです。
本多は偽の似顔絵を使い、銀星会に北野を始末させようとし、北野が警察に捕まらないように仕向けました。
タカとユージは北野に時効が成立した後に今の話を証言することを約束させ、警察と銀星会から逃れるために18時間の逃走劇を繰り広げます。
ヒットマンを射殺する
タカとユージは寂れた倉庫に身を潜めます。
少年課の松村課長の指示を受けた同僚の真山薫が3人を助けに現れ、強引に護送車の中に押し込みます。
大下は町田に連絡を取り、武器を集めるよう指示します。町田は知り合いの陽気な米兵に頼み、武器を手に入れます。
鷹山、大下、北野は武器を積み込み、県警に突っ込んでいきます。
しかし、途中で検問が設けられ、警察に撃たれて車が横転してしまいます。
タカとユージは近くの倉庫に逃げ込みます。
ヒットマンが現れ、大下が囮となり、鷹山がヒットマンを射殺します。
大下は腕を撃たれましたが無事です。
言い逃れができないこと
ついに北野の時効が成立します。タカとユージは北野を松村課長に託し、2人はバイクに乗って銀星会に向かいます。
タカとユージは北野が全てを話したことを伝え、懸賞金を掛けて自分たちを襲わせたことについて前尾を非難しながら殴りつけます。
前尾はタカとユージを撃ちますが、鷹山が反撃し前尾の頭を撃ち抜きます。
その頃、近藤課長は本多の元に行き、前尾との癒着がばれていることを伝えます。
そこに松村課長が北野を連れて現れ、本多は言い逃れができないことを悟り項垂れます。