映画「鍵泥棒のメソッド」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

ロッカーの鍵

34歳の雑誌編集長・水嶋香苗は、まじめで実直な性格で、病気療養中の父親のために結婚を焦っています。健康で努力家の男性との出会いを求める日々です。

一方、35歳で定職に就かず、売れない貧乏役者の桜井武史は、ある日銭湯で足を滑らせ、頭を強打して意識を失った山崎信一郎と遭遇します。

倒れた信一郎の近くに落ちていたロッカーの鍵を、武史はとっさに自分の鍵とすり替えました。

信一郎は救急隊によって病院へ運ばれ、救急隊員は信一郎の近くにあった鍵を拾って、彼のロッカーの荷物を持って行きました。

銭湯から出た武史は、信一郎のロッカーを開けて彼の服に着替え、信一郎の車に乗って走り出します。

信一郎の財布には大金が入っており、武史はそのお金で借金を返済し、信一郎が入院している病院を訪れました。

 

私の知り合いですか?

病院で信一郎のベッドの横に服や車のキーを置いて帰ろうとした武史でしたが、運悪く信一郎が目を覚まします。

「私の知り合いですか?」と尋ねる信一郎に焦る武史。

信一郎は頭を強打したため何も覚えておらず、武史はとっさに「銭湯であなたを見て心配になって見に来ました…」と嘘をつきます。

信一郎が救急隊員に運ばれた時、彼が持っていたロッカーの中身には武史の服と彼宛の手紙があり、それを見た信一郎は自分が“桜井武史”だと思い込んでしまいました。

退院後、信一郎は父親の見舞いに来ていた香苗と偶然出会い、車で送ってもらうことになります。

「自分が誰か分からない、記憶喪失なんです」と打ち明ける信一郎。

香苗は心配になり、彼の様子を見に家の中までついて行きます。

古いアパートの一室はゴミと物が散乱し、途方に暮れる信一郎。

部屋を見渡した香苗は、一冊の台本を見つけ、信一郎が役者ではないかと推測します。

 

コンドウさんですか?

一方、桜井武史は信一郎の金を勝手に使ってしまったことに後悔し、自殺を考えていました。

信一郎の家で遺書を書こうとするも上手くいかず、ビデオに「自殺してお詫びします」と残すことにしました。

首をくくるためのロープを探して部屋を物色していると、クローゼットから変装道具や偽装の証明書が大量に出てきました。

その中で拳銃を見つけ、自殺しようとします。

しかしその瞬間、信一郎の携帯電話が鳴り響きます。

電話に出ると相手は「コンドウさんですか?」と尋ね、ギャラを渡したいと言います。武史は戸惑いつつも、自分のアパートの郵便受けに入れるよう指示しました。

 

殺害後、金を渡します

翌日、武史がアパートのポストへ金を取りに行くと、偶然信一郎が帰ってきました。

信一郎は武史が自分を心配して来てくれたと思い込み、喜んで家に招き入れます。

そこに香苗も現れ、名前を聞かれた武史は咄嗟に“コンドウ”と名乗ります。

武史は逃げるようにアパートを出て、ポストに入っている金を取ろうとしましたが、電話をかけてきた暴力団員の工藤の手下に捕まり、車に乗るよう指示されます。

暴力団員の工藤は、コンドウに社長の殺人を依頼していました。

社長が亡くなり金を手に入れる予定だった工藤ですが、金のありかがわからず、今度は社長の愛人だった井上綾子の殺人を依頼します。

武史はmコンドウが何者なのか探ることから始めました。

 

一目惚れ

その頃、信一郎と香苗はレストランでデートを重ね、信一郎の真面目な性格に惹かれていく香苗。

二人は一緒に演劇を見に行く仲となり、次第に距離を縮めていきます。

信一郎は自分が役者を目指していたのだと思い込み、エキストラとして映画に参加するなどして充実した日々を過ごしていました。

そんな時、香苗は信一郎に逆プロポーズをします。

最初は驚いた信一郎でしたが、真剣な彼女の気持ちを受け止め、結婚を前提にお付き合いすることにしました。

週刊誌の記事やネットの書き込みから、武史はコンドウが殺し屋だと知ります。

武史は変装して井上綾子に会いに行きますが、彼女に一目惚れしてしまいます。

 

信一郎の記憶

後日、武史は綾子の家を訪れ、殺人依頼を受けたことを説明し、逃げるよう忠告して隠れ場所も提供します。

しかし、彼女の家は盗聴されており、工藤から「どういうつもりですか?」と脅されます。

とっさに銃を取り出し逃げる武史。

一方、信一郎は香苗の会社でアルバイトを始め、劇団にも所属して充実した日々を送っていました。

香苗は結婚に向けてどんどんプランを進めようとします。

信一郎は「もう少しお付き合いを続けたうえで、結婚は考えるべきでは…」と慎重な姿勢を見せます。

そんな中、香苗の携帯が鳴り、病気療養中だった父親が亡くなったとの連絡が入ります。

香苗の父の葬儀に参列した信一郎は、その後香苗の家を訪れます。

父との思い出のレコードを香苗がかけた瞬間、信一郎の記憶がすべて戻ります。

 

 

 

 

 

 

 

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