映画「孤狼の血」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

昭和63年の夏

呉原東署の捜査2課に所属する大上章吾は、加古村組の経理担当者である上早稲二郎の失踪事件を担当することになります。

大上は、加古村組の苗代に対して部下の日岡秀一をけしかけ、苗代が日岡に暴力を振るった瞬間を狙って取り押さえます。

しかし、逮捕を見逃す条件として上早の居場所を吐かせようとしますが、苗代は口を割りません。

この様子を見た大上は、上早が既に殺害されていると推測します。

負傷した日岡は大上の行きつけの薬局で岡田桃子に手当てを受け、その後頻繁に彼女を訪れるようになります。

 

瀧井組の組長・瀧井銀次

捜査を続ける大上は、幼馴染である瀧井組の組長・瀧井銀次を訪ね、上早がラブホテルから拉致されたことを突き止めます。

大上はラブホテルで宿泊客の名簿を見せるよう求めますが拒否され、強引にホテルに火を点けて混乱に乗じて侵入し、監視カメラの録画テープを盗み出します。

日岡は、大上のヤクザとの癒着や強引な捜査手法に嫌悪感を抱きつつも従い続けます。

テープを確認すると、上早が拉致される映像が収められていました。

しかし、上早の遺体や決定的な証拠が見つからないため、五十子会は関与を否定し続け、捜査は難航します。

 

吉田滋が襲撃

加古村組の吉田滋が尾谷組の柳川によって襲撃されます。

原因は、吉田がクラブのママである高木里佳子に対してセクハラ行為を繰り返していたためです。

しかし、柳川は反撃され殺害されてしまいます。

部下を失った尾谷組の若頭、一之瀬守孝は加古村組への復讐を計画します。

このままでは抗争に発展することを恐れた大上は、一之瀬に対して3日間の猶予をもらい、その間に上早の遺体を見つけて加古村組を逮捕することを誓います。

 

加古村組の組員を殺害した過去

日岡は大上の違法捜査を県警の嵯峨に報告しますが、嵯峨は真剣に取り合わず、「大上がヤクザとの関係を記したノートを持ってこい」と指示します。

また、大上には14年前に加古村組の組員を殺害した容疑がかかっていることも判明します。

捜査を進める中で、大上は里佳子を利用して加古村組の吉田をおびき出し、彼を拷問して上早の殺害を自白させます。

上早は組員に金を用意するよう脅され、五十子組の金に手を出した結果、組長の五十子から殺害を命じられたのでした。

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大上は上早が殺害された豚小屋を訪れ、その管理をしている善田を覚醒剤所持の容疑で無理やり逮捕し、取調室での拷問の末、上早の遺体の隠し場所を聞き出します。

最終的に、遺体は善田の自供通り、とある孤島で発見されます。

 

遺体発見

これで、大上は加古村組に対する決定的な証拠を手に入れ、尾谷組との抗争を未然に防ぐための道筋を立てることができました。

上早の遺体発見をきっかけに加古村組の壊滅に向けて動き出した大上ですが、突然、記者を名乗る高坂隆文が現れ、大上の違法捜査に関する取材を求めてきます。

この結果、大上は自宅謹慎を命じられ、一之瀬との3日間の猶予を守れなくなります。

その間、一之瀬は動き出し、五十子組を襲撃させます。

謹慎中にも関わらず逃げ出した大上は、五十子組組長を必死に説得しますが、聞き入れられません。

そんな中、大上が行方不明になります。

大上を探す日岡は里佳子の元を訪れます。

里佳子は大上から預かっていたノートを見せ、そこには警察内部の違法行為が詳細に記されていました。

里佳子は「大上は強引な手を使いながらも市民を守っていた」と話しますが、日岡は大上の殺人容疑もあり、信じられません。

 

殺したのは私

里佳子は「殺したのは私で、大上さんが全部背負ってくれた」と告白します。

彼女は夫を殺した男がクラブに訪れることが許せず、男を自宅に呼び出して殺してしまいました。

大上は妊娠中の里佳子を刑務所に送るわけにはいかないと彼女を庇ったのです。

大上が行方不明になってから数日後、水死体として発見されます。

体内からは大量のアルコールと睡眠薬、そして豚の糞が検出されました。

日岡は、この豚の糞が上早が殺害された豚小屋のものと同じだと考え、加古村組が大上を殺したことに気付きます。

豚小屋を捜査すると、大上のライターが見つかります。

そこで、善田が現れ、大上を侮辱すると、日岡は逆上して善田を何度も殴りつけます。

帰宅した日岡が大上の違法行為を記したノートを開くと、大上の添削がされており、厳しい指摘やアドバイス、時には褒め言葉も書かれていました。

日岡は涙を流し、大上が自分の報告をすべて知っていたことに気付きます。

 

 

 

 

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