映画「共喰い」ネタバレ
映画「共喰い」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
昭和63年の夏
山口県下関市の川沿いに位置する小さな町で、高校生の篠垣遠馬は父・円とその愛人・琴子(と共に生活していた。
母・仁子は太平洋戦争の空襲で左手を失い、両親が亡くなった後は川辺で暮らしていたが、ある夏祭りの日に年下の円と出会い、そのまま結婚へ至った。
しかし、円は女性関係が乱れ、DVを振るう男だった。
仁子は遠馬を出産し、第2子を堕ろした後、篠垣家を去った。
そして琴子もまた、身体中にDVの跡が残っていた。
遠馬が17歳の誕生日
遠馬は恋人である会田千種と神社の中で関係を持った。
遠馬が家に戻ると、琴子がケーキを用意して彼の17歳の誕生日を祝ってくれた。
その夜、遠馬は目を覚ますと、別室で円と琴子が行為をしているのを目撃した。
円は琴子に暴力を振るい、首を絞めるなどのDV行為を繰り返していた。
しかし、琴子は円から離れることができず、遠馬もまた、自分が父と同じような欲情を抱くことに苦悩していた。
その後も遠馬は千種と関係を持つが、彼女が痛がるたびに不安を感じ、自分が父のように暴力を振るうのではないかと恐れた。
妊娠
ある日、夏休みが近づいた頃、遠馬は円と鰻釣りに行く予定だったが、父が不在であったため一人で仁子と釣りに行くことになった。
仁子の義手がボロボロになっていることを知り、遠馬は将来自分が魚屋を継ぐことを考えるようになる。
琴子が自分との間に円の子を身ごもっていることを明かすと、遠馬は動揺し、千種との関係で避妊具を使わないことを要求するが、つい彼女の首を絞めそうになってしまう。
千種は遠馬を振り払い、去っていく。
遠馬は仁子に鰻を受け取りに行き、琴子の妊娠を伝えると、仁子は「あの男(円)の血を引くのはあんただけで十分だ」と嘆く。
遠馬は千種に謝るが、千種は聞き入れず、仁子は彼に覚悟を決めるよう促す。
親を侮辱してはいけない
遠馬が家に帰ると、琴子は円に内緒でここを出て行こうとしていた。
遠馬が円を非難すると、琴子は親を侮辱してはいけないと諭った。
夏祭りの直前、千種が遠馬の家を訪れるが、遠馬は円の血を引く自分を恐れて彼女を追い返そうとした。
千種は祭りの日に神社で待つと告げ、去って行った。
夏祭り当日、祭りは台風で中止になり、遠馬は琴子が去ったことを聞いて円の元へと駆け出した。
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