清澄は、マンションの管理人として働きながら、音楽制作に没頭する青年でした。
彼にとって音楽は単なる「趣味」で十分でしたが、上の階に住む潮との出会いで生活が一変します。
ある事件がきっかけで管理人の仕事を失った清澄は、潮の家に居候することになります。
潮の提案で、人目を避けて橋の下で音楽を奏でるようになります。
潮が清澄の演奏をSNSに投稿すると、予想外の反響を呼び、動画は瞬く間にバズります。
これをきっかけに、潮は清澄の音楽をより多くの人に届けるため、路上ライブの開催を企画します。
音楽を通じて新たな人生の扉を開く青年の成長と変化、そして出会いがもたらす可能性を感じさせるスタートです。
清澄の路上ライブ
清澄の路上ライブの動画を見た高校時代の先輩である陸が、彼の元を訪れます。
陸は人気のあるインディーズバンド「マザーズデイ」のベーシストでしたが、バンド内の能力の差や待遇の問題に不満を抱いていました。
陸は清澄と一緒に「アジュール」というユニットを結成し、二人での演奏に大いなる可能性を感じます。
この新しい出会いを機に、陸はマザーズを脱退し、「アジュール」での活動に全力を注ぐことを決意します。
この展開は、音楽を通じて人生の新たな道を切り開くことの喜びと挑戦を描いています。
陸の突然の脱退により、マザーズのファンの間には大きな動揺が広がりました。
その中で潮は、陸と共に立ち上げた「アジュール」の活動に熱心に取り組み、SNSでの投稿を積極的に行っていますが、これがさらに波紋を広げることになります。
清澄は、自分のことが勝手にSNSで話題にされているのを見て、心を痛めています。
そんな時、偶然出会ったファンからの「応援しています」という言葉に励まされ、音楽活動への情熱を再確認します。
新たにドラマーの岬と出会い、アジュールの活動は徐々に軌道に乗り始めます。
しかし、清澄の変化に戸惑いを感じる潮は、複雑な感情を抱きます。最終的には、彼は清澄の前から姿を消すことに決めます。
さまざまな問題が発生
陸、潮、そしてアジュールのプロデューサーである航太郎は、数々の騒動を経て、ついに清澄を取り戻すことに成功しました。
その過程では不法侵入や器物損壊など、さまざまな問題が発生しました。
潮は、これまで清澄に依存していたことを深く反省し、二人の関係を新たな形で終わらせる決断をしました。
しかし、これは過去のようなネガティブな別れではなく、互いに成長した証として、前向きな決断でした。
アジュールはその後、素晴らしい条件を提示する専属契約のオファーを受けるほどに成長しました。
清澄は、そんななかでも潮を大切に思い続け、彼女がただのファンに戻ろうとする姿を見て、自分の側にいてほしいという強い願いを伝えました。
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