映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

予期せぬ運命

有名漫画家の岸辺露伴が古物屋を訪れる。

店主の見下す態度に怒り、店主に「ヘブンズ・ドアー」をかけ、作品に対する敬意を示す言葉を刻む。

その後、オークションで黒い絵を見つけ、泉京香に取材の許可を取り付ける。オ

ークション会場で『Noire』を落札するが、絵は期待外れだった。

岸辺露伴がオークションで手に入れた黒い絵を取り戻そうとする中、犯人たちとの激しい対決が始まる。

絵の裏に書かれた言葉が露伴の興味を引き、彼は次の取材先を決意する。

一方、犯人たちは絵の持つ脅威に直面し、予期せぬ運命に翻弄される。

 

見てはいけない

露伴は祖父の亡き後、廃業した旅館で暮らしていた。

そこでは彼のほかにも奈々瀬という女性が暮らしており、彼女に勝手にデッサンされる出来事があった。

露伴は彼女に謝罪し、その後彼女は露伴の作品に興味を持ち始める。

数日後、奈々瀬の部屋に招かれた露伴は、未完成の作品を見せられるよう迫られる。

断ると突然電球が切れ、部屋を明るくするために灯したランプの光のもと、奈々瀬は最も黒い絵について語り始める。

それは200年以上前に山村仁左右衛門が描いたとされる絵で、その顔料はご神木から取られたもので、決して見てはいけない、触れてはいけないと言われているという。

そして、急に露伴を追い出し、翌日、祖母が立っており、蔵の整理を頼まれた川鳥という人物との連絡が取れないことに困っていた。

 

あなたを守ってあげたい

一週間後の雨の日、奈々瀬の気配を感じた露伴が彼女の部屋を訪れると、彼女が抱きついてきた。

「露伴くん!」という彼女の声に、露伴は彼女を抱きしめ、「あなたを守ってあげたい」と言いながら頬に手を触れようとします。

しかし、彼はそれを止め、ヘブンズ・ドアーを発動させずに手を離します。

奈々瀬は露伴が落としたマンガを拾い上げると、その中に描かれた黒髪の泣いている女性を見て突然怒り出し、ハサミで紙を何度も切り裂きます。

そして、「ごめんなさい」と謝りながら部屋を出て行き、二度と戻ってきませんでした。

 

ルーブル美術館職員のエマ・野口

祖母に奈々瀬のことを尋ねるが、あいまいな返答しか得られない露伴。

そのとき、ラジオからは行方不明だった川鳥が溺死体で見つかったとのニュースが流れ、川鳥が仲介した買い手であるフランス人のゴーシェが絵を取りに来たことがわかります。

日本語が話せるルーブル美術館職員のエマ・野口は、岸辺露伴のアテンドを任され、露伴たちを出迎えます。

彼女は露伴から依頼されたモリス・ルブランと山村仁左右衛門の調査依頼メールを転送し、情報提供します。

ルーブルに到着した泉は喜び勇んでガラスのピラミッドをバックに写真を撮ります。

エマによれば、ルーブルでは許可を得て模写している人々がおり、その中にはモリス・ルブランもいたとのこと。

一方、山村仁左右衛門については知らないが、地下倉庫に東洋美術が百点以上あるため、そこに作品がある可能性があると語ります。

 

見捨てられた倉庫

ルーブル美術館で、日本人男性の辰巳隆之介が慇懃無礼に露伴に接し、その直後に男性の叫び声が響きます。

皆が駆けつけると、ジャックが何かに怯えて逃げる姿を目撃し、彼は吹き抜けから転落してしまいます。

その夜、エマはジャックが一命を取り留めたことと、「見捨てられた倉庫」に仁左右衛門の作品があることを報告します。

露伴たちはすぐに倉庫へ向かいますが、途中で辰巳が現れ、一緒に行くことになります。

マリィからの連絡で、ジャックに仁左右衛門の名を教えたゴーシェ・ビゴットが行方不明であることが判明します。

彼はかつて露伴が祖母に頼まれた絵を受け取った人物でした。

 

モリスを殺した

地下倉庫の入口で消防隊のユーゴとニコラスに危険物を預け、彼らの先導で中に入ります。

倉庫に到着し、暗闇の中でフェルメールの作品らしき絵画を見つけます。

しかし、その絵画はすべて保管庫に移されているはずであり、辰巳がこれを偽物と判断し処分するよう指示します。

露伴はそこでモリス・ルグランの名前入りのペティナイフを見つけ、全ての事象に疑問を抱きます。

辰巳がフェルメール作品を贋作と決めつけ、それをモリスに描かせていたこと、モリスがおかしくなり黒い絵を描きあげ、足を洗いたいと言い出したこと、そしてその彼を殺してしまったことを白状します。

露伴は辰巳の背後に黒髪があり、無数の蜘蛛が蠢いていることに気づきます。

辰巳の前には死んだはずのモリスが現れ、首に手をかけて襲いかかります。

エマは亡き息子ピエールの姿を見ています。

 

黒い家

露伴はこの部屋の暗闇が山村仁左右衛門の描いた黒い絵であり、その中に奈々瀬の肖像画があることに気づきます。

彼は泉に「見るな」と叫び、エマを連れて部屋を出るよう指示します。

残された辰巳は倒れ、ユーゴも幻影に向かって抵抗しています。

仁左右衛門の絵は、見る人やその祖先の罪や後悔を具現化させる力を持っていたのです。

ついに山村仁左右衛門の姿が露伴の前に現れました。

斧を持った落ち武者のようなその男は、死者であるため「ヘブンズ・ドアー」が効かない。

絶体絶命の露伴の前に、奈々瀬が現れ仁左右衛門を抱き止めます。

「何もかも、全て忘れて」と奈々瀬が告げ、露伴はその言葉に従って「ヘブンズ・ドアー」で「すべての記憶を一切なくす」と自ら書き込みます。

 

山村仁左右衛門

目を覚ました露伴は、左手の甲に「顔の文字をこすれ」と書かれているのを見てその通りにし、すべての記憶を取り戻します。

一方、地上に逃れた泉はエマに、息子が責めるために現れたのではなく一緒にいたかったのではないかと語ります。

そして、5歳のときに亡くなった自分の父の写真を見せ、それがエマに撮られた泉の写真と同じアングルであることに気付きます。

 

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