映画「エゴイスト」ネタバレを含んだあらすじを紹介します。
序章
「エゴイスト」の物語は、女性雑誌の編集者である斉藤浩輔(鈴木亮平)が中心となって展開しています。
浩輔は仕事に燃える30代の男性で、同性愛者である彼は仲間たちとの飲み会で日々を楽しんでいます。
ある日、少し体型が気になり始めた浩輔は仲間たちにからかわれますが、その後、パーソナルトレーナーに連絡を取ることを決意します。
また、母の命日に田舎の実家に帰る際には、かつて自分をいじめていた同級生に見せつけるような気持ちでブランド服を着こみます。
中村龍太
一方、パーソナルトレーナーの中村龍太(宮沢氷魚)は、美しい青年でありながら、真面目でちょっとドジな一面も持っています。
龍太は母と二人暮らしで、トレーナーの勉強を独学で行いながらバイトをして生計を立てています。
浩輔は龍太のことを思い続け、〝売り〟のサイトを調べて龍太の写真を見つけます。
龍太は浩輔からの電話を無視し、仕事を続けます。
ある日、龍太がホテルの一室に向かうと、そこには浩輔が立っていました。
浩輔は龍太に思いを伝え、彼ら母子を支えるために月10万円で専属になってほしいと提案します。
龍太は感極まり、その提案を受け入れるのでした。
本当の仕事
龍太が廃品回収の仕事を始めたため、浩輔はひとりでトレーニングに励むことになりました。
疲れた身体を休めるために浩輔の部屋にいた龍太は、夜中にも厨房の洗い場で働いていました。
心配する浩輔に対し、龍太は母親に本当の仕事について話せることがうれしいと笑いました。
そんな龍太に浩輔は、もう着なくなったジャケットを一着プレゼントしました。
安らぎ
ある日、いつもとは違う地味な服装の浩輔は龍太とともに彼のアパートを訪れます。
龍太の母・妙子に招待されたからで、彼女は手作り料理で浩輔をもてなしてくれました。
あたたかな母親の味に浩輔は安らぎを感じ、三人で写真を撮ったりと楽しい時間を過ごしました。
そして帰宅した浩輔は、お土産に渡された手料理のタッパーウェアを冷凍庫にしまうのでした。
母が倒れた
昼夜を問わず働く龍太は、浩輔の部屋でソファに座って疲れ果てて眠り込んでいます。
気遣いながら、浩輔は龍太の荒れた手にハンドクリームを塗ります。
浩輔から受け取った現金を封筒に入れて持ち帰ろうとする龍太に対し、浩輔は笑って「いいから」と送り出します。
しかし、外に出た龍太には母が倒れたとの知らせが待っていました。
ふたりで頑張ろう
妙子のヘルニアが悪化し手術が必要となります。
龍太のもとへ駆けつけた浩輔は彼を励まし、自分の母親に何もできなかったと後悔しています。
数日後、不安そうな龍太にお金を渡し、「これを使って」と助言します。
さらに、退院後の通院のために中古車を買う提案も行います。
龍太は申し訳ないと言いつつも、ふたりで頑張ろうと前向きな姿勢を見せます。
海へドライブに行こう
ある日、ふたりは部屋で珍しくシャンパンを飲みながらリラックスしています。
浩輔は亡くなった母の話をし、龍太は笑顔で天国で再会できるかもしれないと言います。
龍太は浩輔を撮影しながら幸せな時間を過ごし、眠り込んだ龍太のことを浩輔は愛おしそうに撫でています。
翌朝、龍太はコーヒーを淹れ、もう一つ椅子を用意して「ここでコーヒーを飲みたい」と話し、納車されたら海へドライブに行こうと提案します。
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