無邪気

夏休みの里帰りを利用して、彼女たちは両親が用事で不在の際、アンヌの家で雇われている牛飼いの男性に声をかけます。

その男性が用を足している最中に、彼女たちは意外な質問をぶつけます。

「女と寝たことがあるか」といった歳にそぐわない質問を投げかけ、彼の反応を見ようとします。

彼女たちは興味を引くためにわざと挑発的な態度を取り、男性の反応を探っています。

最初はそんな事を若い小娘が聞くもんじゃないとあしらう牛飼いでしたが、ロールがわざと彼を挑発するようにスカートの中が見えるようなポーズをとった事で彼の性的興奮に火をつけてしまいます。

 

退屈

何とか逃げ切ると、庭師が地下室で飼っている何匹もの小鳥のうち一匹を毒入りの餌を与えて何の躊躇いもなく殺します。

そして、死んだ鳥を鳥籠に戻してから隠れて庭師が悲しむのを笑って観察するロールとアンヌ。

退屈を紛らわせるかのように残酷ないたずらを繰り返すのです。

 

遺体

自転車で夜の道を走行中、2人は故障した車に困っている見知らぬ男性に出会います。

彼らは彼を家に招き入れ、無防備な姿で彼を誘惑し、わざとらしい質問を投げかけて彼を困惑させます。

その隙にロールが襲われ、アンヌが駆けつけても彼女の力では間に合わず、結果的に彼を殺してしまいます。

2人は遺体を隠した後、平然と学校生活を送ることにします。

 

悪事

アンヌとロールが学校生活に戻ると、2人が起こした悪戯を警察が調査しており、刑事が学校に訪れます。

学校の先生であるシスターに呼び出され、それぞれ事情聴取を受けた2人は悪事が発覚する前に、ある計画を思い付きます。

「何があっても一緒にいよう」と2人は抱き合って約束しました。

 

ラスト

そして、学校の発表会が開催される日、アンヌはあの刑事に招待状を送ります。

大勢の教師や子供たちの保護者が集まる中、アンヌとロールは詩の朗読を行います。

しかし、彼らはシスターの先生から教えられた内容とは異なる内容の朗読を行い、先生たちを困惑させます。

最後に、2人はわざと用意してきた炎を自らの服の上につけ、自らを燃やし尽くすことで自滅します。

火災事故となり、観客や学校関係者が慌てるなか、2人は火の中で抱き合いながら身を捧げました。

この行動は、彼らの愛と犠牲を示すものでした。