四月になれば彼女はのラストの意味・考察
四月になれば彼女はのラストについての意味・考察 をしていきます。
ラストの意味1:俊が弥生を迎えに行くシーン
「愛を終わらせない方法、それは何でしょうか?」
ウユニの病院でハルが亡くなった後の出来事。
弥生がお部屋の整理をしていると、ハルが俊宛てに書いた手紙を見つけました。
出せないままの手紙です。
弥生は代わりにそれを出してあげ、日本で、 俊はその手紙を受け取ります。
手紙の中には現像前のフィルムが入っていました。
現像された後、その中には 「弥生の笑顔」 が映っており、これにより、 俊は弥生の居場所を知ることができました。
そして手紙の内容を読んで気づき、俊は 「愛を終わらせない方法」 を問われた理由について気づくことができました。
ラストの意味2:最後の会話のシーン
俊:「キリンの睡眠は1日20分だよね。ゴリラのゲップは挨拶で、カバの汗は赤くて・・・」
弥生:「よく調べたね。」
この会話は何を意味しているのでしょうか?
中盤に、俊が弥生に「キリンは1日に何時間寝るの?」と聞くシーンがありますね。
弥生に「本当に興味ある?」と返されています。
弥生は俊の心がここにあらずということを見抜いていたのです。
弥生失踪後、俊は自ら動物の生体について色々と調べました。
これまで上の空だったけれど、心から寄り添ったということなのです。
俊が変わったことを伝えています。
『四月になれば彼女は』のヒロインについての考察
この作品では、Wヒロインが登場します。
Wヒロインとは、物語の主人公に対して二人のメインヒロインが存在することを指します。
そのうちの一人がハルです。
ハルは俊の元カノであり、もし生存していれば物語のもう一つの中心人物となるでしょう。
しかし、彼女は病死しています。
それでも、彼女は物語の中で重要な位置を占めており、悲劇的なヒロインとして描かれています。
彼女と俊との恋愛エピソードも丁寧に描かれ、彼女の出演時間も多いです。
また、物語の主軸となるのがハルが出した手紙です。
さらに、彼女の名前「春(ハル)」は、作品のタイトルである『四月になれば彼女は』とリンクしています。
これらの理由から、ハルもまたヒロインと言えるでしょう。
したがって、この作品におけるWヒロインは弥生とハルとなります。
『四月になれば彼女は』原作との違い>>