映画マイホームヒーローと原作漫画の違い
映画『マイホームヒーロー』は、原作とは異なり、設定されていないキャラクターが登場します。
過去に原作から実写化された作品を観ても、上映時間やコンプラの都合で細かい部分が変更されたり短縮されたりすることがあります。
しかし、この映画では原作に登場しない人物が重要な役割を果たします。
その人物は大沢隼人で、宮世琉弥が演じます。
映画館で鑑賞する際は、特に大沢隼人に注目して観ると、より一層作品を楽しむことができるでしょう。
原作漫画と実写ドラマの内容の大きな違いが1つあります。
漫画は3部構成で、ドラマは第1部が実写化されました。
原作漫画では、第2部がカルト教団の村編ですが、映画ではこの部分が抜けています。
カルト教団は実は歌仙の実家であり、教祖を歌仙の父親、母親を「オガミメ」というカリスマに仕立て上げられた山の中の孤立した村に描かれています。
カルト教団の村編がない
では、なぜ第2部が映画では抜けているのでしょうか?
その理由は以下の4つだと考えられます。
① 映画とドラマの並行しての撮影が困難であり、第2部の村のシーンは山や過疎地での撮影になるためです。
② カルト教団の背景がコンプライアンスに抵触し、世間的なイメージが悪くなる可能性があるためです。
③原作漫画の内容が非常に長大であり、映画の上映時間に収まるためには大幅なカットが必要です。
④漫画の第2部はドラマと異なるストーリー展開であり、ドラマの続編として描くことが難しいためです。
これらの理由から、映画『マイホームヒーロー』では漫画の第2部が完全に省かれたのだと思われます。
個人的には、撮影地が異なることによる撮影の困難さが最大の要因だと考えます。
映画はリアル
では、映画が漫画とドラマよりもさらにリアルな再現が可能だったのか、見てみましょう。
映画『マイホームヒーロー』は、公式サイトでも述べられている通り、実写ならではのリアルな再現性を特色としています。
この映画はクライムサスペンス漫画のジャンルに属しており、原作漫画では数々の過激なシーン、特に殺人シーンが描かれています。
漫画では過激なシーンを描いても、その模写が読者に完全に伝わるのは難しいと感じます。
先行するドラマでも、テレビ放送の性質上、実際の過激なシーンを完全に描写することは制限されています。
しかし、映画ではドラマよりもさらにリアルな過激なシーンを再現することが可能です。
そのため、ドラマを視聴した方々も映画を楽しむことができるでしょう。