高校初日は私の卒業式から10日も経たないうちにスタートした。
オーストラリアの学期は2月から新年度を迎える。
日本からの留学生は1ヶ月ちょっとの遅れで授業についてゆけるのでぴったりだ。
転校経験豊富な私は小学・中学と3回転校した。
当然、転入生の基本も心得ていた。
とにかくはじめは謙虚に、静かに・・・目立ってはいけない。
が、オーストラリアの白人ばかりの学校ではどうやったって目立ってしまった。
皆、外人を見たことがない子ばかり。外人どころか、都会人も珍しい学校だ。
でも、アレキサンドラ高校の転入生は
日本のような「はじめまして。日本から転入してきました」という紹介がなかった。
私以外の新入生も皆、昨日からいたかのように、普通に、そのまま、自然にクラスにいた。
そして授業を始める・・・。
新しい子に興味を持った子だけ、「どこからきたの?」のように話をしかけてくる。
先生がわざわざ紹介しなくても、新しいってわかるだろ!?ってことなのか???
不思議な文化だった。
そんな中、私だけは言葉が通じないこともあって、世話役というか、相談役を先生がつけてくれた。
いつも一緒に行動し、授業もほぼ同じ教科をとっていた。
ELLY
私の初めてのオーストラリアでできた友達だった。
エリーは成績優秀、オーストラリア生まれだが、両親はドイツ人。
ドイツ語もしゃべれるらしいが、英語の方が得意で、家では英語とちゃんぽんらしかった。
彼女はそういう環境だったからか、言葉が全くできない私にも辛抱強くつきあってくれた。
先生もそのへん考慮してくれていたのだろうか・・・???
・・・あまり深く考えていなかったとおもうけれどね。運が良かったのかな。
そんな英語が本当にしゃべれなかった私が初めて必要に迫られて覚えた言葉
Where is the toilet?