ひどい副作用は出ましたが
驚くことに
たった1回のテセントリクの投与で
あんなに進行が早かった
肺のがんは
CT上はきれいに消えていたのです。

主治医の表現は
「消えた」ではなく
「肺の腫瘍は押さえられている」
でした。

キレイになった肺のCT画像を
見せてもらった時は
涙がでるほど嬉しかったです。
ステージ4なので
完治は望めないことも
わかっていましたが、
その時は希望の光のようなものが
見えたような気がしました。
夫の体は不自由にはなりましたが、
「生きることができる!」
と思いました。

副作用がひどすぎたので、
やはりテセントリクは
中止となりました。
「腫瘍には驚くほど効いてるが、
これだけの副作用が出たら
残念だが続けることは出来ない」
と主治医に言われました。

それからがんの治療は休止し、
神経障害との戦いが始まりました。

夫は半年間
リハビリのため入院しました。

風俗の騒動から
6年が経過していて
夫はもう風俗に行かないと
信じようと決めていたはずなのに
私は不謹慎にも
夫の体が不自由になったことで
「これで風俗には
絶対に行けないだろう」
と変な安心感を持ってしまいました。
やはり信じられていなかったのです。
そんな自分が嫌でした。